運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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呆れるほどに -グレジャミ-

最初に思うのは馬鹿馬鹿しい、で。
次に思うのは何でこいつなんだよ、で。
次に思うのはそれでもやっぱり、だ。

毎回毎回、判で押したように同じ思考が頭を支配するのには、自分のことながら正直泣きたくなってくる。もう自分が救いようも逃げようもないほど嵌ってるってんならそれでもいいから、せめてこの情けない繰り返しだけでもどうにかして欲しいものだ。
尽きることのない欲求を満たすだけで身体を限界まで疲れている。
いつかどこかで交わしたやり取りの繰り返しで神経がイカレている。
常識も非常識も、正しいも正しくないもわからなくなっている。

荒くなっていく呼吸と、意識と関係なく上がっていく熱と、痛む身体の中心と、そのくせ刺激が足りないと疼く欲求と。どれが本当の感覚なのかわからない。

「も……無理」

呼吸の隙間で辛うじて掠れる声で言葉を発する。
自分でも聞き取れるか聞き取れないかぐらいの大きさだったが、幸いにも抱きかかえられる格好で相手の耳元だったので一応届いたようだった。
一瞬だけ律動が止まり、大きく空気を求める。汗を含んだ湿気と嗅ぎなれてしまった独特の匂いとが充満していたが、自分の体温よりも低いというだけで爽やかにすら感じられた。胸いっぱいに吸い込んで、熱くてたまらない身体を内側から冷やそうとする。

「珍しいな」
「――何が?」

ぴったりと合わさっている胸元へ低い声が振動として伝わってくる。グレイの声は決して大きくはないのに、この声をジャミルの耳が聞き逃すことはない。

「最中は唇を噛んで声を聞かせないからな」
「それはっ――アンタが煽り過ぎるからだろう!」
「誘うのは誰だ?」
「なっ――……言う、なよ。そんなこと」
「それで今日は限界だと? そうは思えんがな」
「――――っ」

身体の向きを変えられ、ぐっと奥を抉るように差し込まれる。
痛みで反射的に逃げようとする身体と、求めるように締まる飲み込んでいる部分と、ジャミルの身体を捕まえる冷たい手と。一つ一つが確実にジャミルの神経を追い詰めていく。

「こっち、は、体力ねーんだよ。アンタ、と一緒…にする、な」
「誘ったのは?」
「あぁ、くそ! わかってるよ! でもあんたに逝かされ過ぎて力が入らねーんだよ! これ以上やったら明日出発できねーよ! わかってるだろう! もうこれ以上言わすなよ、こんなこと!」
「それは……困ったな」

微かに声に笑いが混じり、嫌な予感に横目でグレイの表情を窺う。
普段からそこに何らかの意思や感情を見つけることは難しい。別にポーカーフェイスという訳でもないのだろうが、どんな時でも感情が表情に出にくいのだ。
だが珍しく笑みが浮かんでいる。小さく口角が上がり、瞳が楽しげにジャミルの姿を舐める。
――ヤバイ
そう思ったが既に遅かった。
ぴったりとくっついていた身体を離すと接合部分はそのままに、片足を捕まえて器用にジャミルの身体を半回転させてシーツの上へとひっくり返した。逃げ出そうと足を動かそうとしたが無駄だった。腰を持ち上げて繋がりをさらに深くしてくる。

「ぁあっ――――!」
「良い声だ」
「っの、変態」
「困ったな。これでは明後日でも出発できるかどうか――」
「――って! くそっ!」

馬鹿馬鹿しい。何でこいつなんだ。何でこいつに嵌るんだ。
容赦なくて、優しくなんかなくて、変態で、体力あり過ぎで、鬼畜で、懇願なんか聞き入れなくて、こっちの都合はお構いなしにやりたい放題だ。それなのに何で。

アンタから与えられるなら何でも良いなんて、どうしてこの心は情けないことを願うのか。


やってるだけシリーズ(何それ)。
グレイは絶倫だと主張。ついでに鬼畜も似合うと主張。このCPは書いていていつも鬼畜気味になるのだが、このCPが一番身体の相性が良くて満足してるように感じるのは気のせい?(人に聞くな)
モロなSSをUPすると危険なのでここでは表現を色々削ってます。消化不良はお許し下さいませ。

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逢瀬 -ラファジャミ-

久しぶりに書いたー!という訳でロマサガからラファエル×ジャミル。
基本的に自給自足しかこのCPの話は読めないんですが、やっぱり好きだなぁと再認識。マイナージャンルのマイナーCPでも好きなものは好きなのだ。



――堅苦しいから嫌なんだよ、ここは。
寝返りを打ちながらジャミルは昼間から何回繰り返したかわからない不満を繰り返す。
ジャミルたちに与えられた部屋は街で借りる宿に比べて遥かに広く遥かに豪華だ。こんな部屋、例えお金があったとしてもジャミルは自分で泊まる気にはなれない。だが豪華さだけならウハンジの屋敷だって豪華だし、クリスタルシティだって目が眩むほど華麗だ。それに豪華というのは金目のものがあるということで、本来なら目を輝かせて物色するところだ。
だがここオイゲンシュタットは違う。豪華というより剛健なのだ、全てが。吟味された高級品ではあるが実用性が優先されているし、何よりも空気が違う。城の隅々まで規律を重んじる清厳とした雰囲気が埋め尽くされている。
それがジャミルには息苦しくてたまらない。
世界が違うとはきっとこのことなのだろうと思う。
「……やっぱ来るんじゃなかった」
「私は嬉しかったのですが」
「!っ ――」
誰もいないと思っていたのに応じる声があり、ジャミルは飛び起きた。室内を見渡せば寝苦しい夜の空気を追い払う為に開けていた窓に人影があった。それだけ近づかれるまで気づかなかったことに慌てながらジャミルは務めて冷静な声を出す。
「驚かすなよ、ラファエル」
「すみません。驚かせるつもりはなかったんですが」
「騎士様は盗賊に転職希望なのか? こんな夜中に窓から忍び込んでくるなんて、お前らしくない行動だな」
「寝付けなくて中庭を歩いていたら窓が開いているのが目に入りましたもので。……あなたの、顔が見たかったんです」
「――――」
ラファエルは控えめにそう告げた。
こいつはいつもそうだ。臭い台詞を恥ずかしげもなく吐く。しかも本人にはそれがジャミルにどれだけ動揺をもたらしているのか自覚がないのだから性質が悪い。一度文句を言ったら思ったままを口にしただけだと、心外だという表情で返された。そのこと自身がまさに心臓に悪いのだと、いい加減に気づいて欲しい。
「……眠…れないのか?」
「緊張してるんでしょうね。竜騎士に会う資格を得ることは夢でしたが――今ようやくその責任の重さを実感しています。しかもジャミルさんたちまで巻き込んでしまった訳ですし」
「…『ジャミル』。さん、はいらない」
「……はい。ジャミル」
言葉を続けようとしながらもラファエルは言い淀んでいた。
続く台詞はジャミルには何となく予想できていた。だが敢えて急かすことはなくじっと待っていた。ジャミルの方が余裕があった、というより、先ほどの言葉にまだ動揺が残っていた為だ。
「ご迷惑でしたか?」
「何が?」
「竜騎士の試練に巻き込んでしまいまして――」
「別に。竜騎士に会える機会なんてないし楽しそうじゃねぇか。それに迷惑だったら最初から断ってるさ。俺はそれほど義理堅い性格でも物好きでもないからな」
「ジャミル。あなたは――優しいですよ」
「お前は人が良過ぎるんだよ。俺様の親切は高く付くぜ」
「ジャミルは――優しいです」
「…………」
反論の言葉が出掛かったが、自分を見つめるラファエルの黒い瞳を覗きこんでしまったら全てが霧散してしまった。誤魔化せない感情。口に出せない感情。どちらも絡み合って容易に解せそうにない。
「――そういうことにしておいても、良いさ」
辛うじてそれだけを口にした。

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鳥 -サナダテ-

――鳥に。生まれ変わったら鳥になりてぇな。


青い空を見上げながら、蒼い竜がぽつりとそう漏らした。
普段の彼と違ってあまりにも小さな声で呟かれた、想像もつかない言葉だったので、それが真実政宗の口から発せられたものかどうか、幸村は暫くの間わからなかった。

長かった奥州の冬も終わり、辺りは緑や色取り取りの花で覆われ始めている。何処かしこにも明るさの溢れている世界の中で、蒼だけが季節を冬のまま留め置いたように輝いている。
同じ青だというのに、晴れ渡った空とは異質の蒼が。

「政宗殿。何故そのようなことを?」
「――幸村。アンタ、空を飛びたいと思ったことは?」
「はぁ…考えたこともござらん」
「ふぅん」
「ですがもし飛べるのなら宜しいでしょうなぁ。空を飛ぶことができるのなら、道が雪に閉ざされても奥州に来ることが出来ますゆえ」
「Han, これだけ頻繁に来ててまだ来るってか」
「いけませぬか?」
「アンタが来ると煩くてかなわねぇ。冬の間ぐらいはちーっとは静かにしてろ」
「心外でござる」

少し語気を強めて抗議すれば「雪でもアンタは来るだろうが」と口角を持ち上げながらからかい口調で言う。
だがどこか、その笑い方は薄かった。表面上は何も変わりはしないのに中身だけが空っぽになってしまったような、何かを諦めてしまったような、そんな印象を受けた。戦場を駆け抜ける竜とも、臣民に慕われる奥州筆頭とも違う印象。

もし、そう表現することが許されるのなら、政宗は迷っているように見えた。
自分の進むべき道を見失い戸惑っているような。もしくは進むべき道を恐れているような。

「政宗殿」
「……don't tell me 'why'. 理由は聞くな」
「鳥でなければいけませぬか?」
「ただの例え話だ。深い意味はねぇ」
「某は政宗殿が竜でも鳥でも構いませぬが、出来れば人であって欲しいと思います」
「『紅蓮の鬼』が、人を望むってか?」
「政宗殿が鬼を欲するのであれば某は鬼となりましょう。ですが政宗殿が本当に望んでおいでなのは違うのではございませんか?」
「――――違わねぇ」
「政宗殿――」
「違わねぇって言ってんだろう!」

抜き身の真剣を首元に突きつけられたように空気が凍る。
政宗の手には真剣どころか武器になりそうなものなど何もなかったが、その声だけで、その眼差しだけで、人を斬ることが出来るのではないかと思わされる。まさしく逆鱗に触れられた怒れる竜。

「俺はな、いつだってアンタと遣り合いたくてたまんねぇんだよ。温い関係じゃなくて戦場で命を取り合う真剣勝負の瞬間……あのゾクゾクする興奮がいつだって欲しくてたまらねぇのさ」
「手合わせでござれば、某もいつでも望むところです」
「違うな。俺が欲しいのはそんなもんじゃねぇ」
「…………」
「わかってるんだろう?」

静かな中庭に、小さく鶯の鳴き声だけが響いた。


何となく書き始めて何となく続くが続きは未定(極悪)。
サナダテは穏やかなくせに終わりをいつも見てるというか、政宗は温い関係に浸って相手に感じた熱いものを失うことを怖れている感じ。相手を殺せなくなるのが何よりも恐い、とか。

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SAKURA -小十政-

桜の花びらが舞い散る。
白い花びらが世界を覆いつくす。

満開の時期を過ぎた桜の花が、そよ風に煽られ、人の動きに煽られ、馬の疾走に煽られ、飛び交う矢と交差する刃に煽られて散る。青空を背景に血の雨を浴びながら、白い姿を赤く染めながら戦場の殺伐とした空気の中を漂う。
長い奥州の冬が終わりを告げると、息を潜めていた戦の息吹が急に起き出し動き始める。花の香りの記憶は戦の血の匂いの記憶と絡み合って解けない。

「Come on! 俺に斬られたい奴は前に出てきな!」

一呼吸ごとに花を散らし血の雨を降らしながら政宗が声高に叫ぶ。
両手の六爪は全て真っ赤に染まっていて、動きの度に赤い糸を引きながら政宗の動きを追う。従うように、求めるように。

「政宗様、あまり深追いし過ぎては――」
「Hay, 小十郎! 小言は後でまとめて言いな。今は楽しくて聞いてる暇がねぇ」
「政宗様!」
「楽しめよ、小十郎」

交差させた両腕を薙ぎ払い迫ってきていた敵兵を斬り伏せる。
血の雨。舞う桜。血生臭い匂いと甘い香りと。

「賭けだ小十郎。俺が大将の首を取るまで無事でいられるかどうか」
「お戯れを――」
「俺は後ろを相手にしねぇからな。俺を無傷で帰したかったら、お前が俺の背中を守りきって見せな。それとも自信がねぇか」

からからと笑う声が響く。
身に纏っているのが返り血でなければ、手にしているのが血塗れの刀でなければ、遊びに誘うように無邪気な笑い声。

「……小十郎が勝ちましたら、何を頂けますので?」
「han, 何でも好きなものをやるぜ」
「誠でございますな」
「二言はねぇ」
「では、全力でお相手させて頂きましょう」

小十郎が刀を抜いて笑みを返すと、白い花吹雪の向こうで蒼い竜は間を置かず馬を走らせた。真っ直ぐに、無防備に、小十郎に背を向けながら。


無印BASARAは真田をやっているのですが「お館様」の連呼が2より暑苦しくて体力を消耗します。あれはちょっとやり過ぎ。逆に摺上原追激戦でのvs政宗では特別イベントは入ると思ったのになかったし…。まぁ政宗でやってもvs真田は普通に進むんですけどね。

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苦味 -サスダテ-

――あらあら、なんて顔してるんだよ竜の旦那

勝敗の決した戦場のただ中で、見慣れてしまった青い姿が一人たたずんでいた。
いつもは片時も傍らを離れない彼の右目は、少し後ろの方で兵士たちに撤退の指示を出している。奥州筆頭の彼は片倉小十郎の声を聞いているのかいないのか、背を向けたまま微動だにしない。あるいはそれは細々とした事柄は任せているだけかもしれないが、何となく表情を見せたくないのではないかと思った。
今回の戦いはあっけないものだった。偶発的な遭遇戦であり兵力も三倍以上の差があった。加えて相手は組織だったものではなく盗賊の連中が徒党を組んだだけのものだ。まともな戦いになるわけがない。
これだけあっけないと暴れたりないと竜が不満を漏らしているのではないか、そんな興味に駈られて任務のついでにとその姿を探してみたのだが。
――興味なんて持たなきゃよかったのにねぇ。
自分の浅慮に愚痴ってみても遅い。
そっと木の上から窺った政宗の顔には表情らしいものが何も浮かんでいなかった。いつもは人を小馬鹿にした皮肉な笑みが口の端にあるのに。静かに燃え盛る青い炎が宿っているのに。もしくは血にまみれた猛々しい、狂気一歩手前の竜の姿があるのに。
静か過ぎるそのたたずまいが胸騒ぎをかきたてる。陽炎のように揺れて消えてしまうのではないかと柄にもなく危惧してしまう。
「…………Hay, 忍。そんなところで何をこそこそ覗いてやがる。相変わらず趣味が悪い奴だ」
「――相変わらずは酷いっしょ、旦那」
竜の呟きに、全身全霊をこめて普段通りの軽い口調で答える。
「Han, 嫌味ったらしく気配も消さないで覗き見るような奴が何言ってやがる。武田の忍は忍ぶことを教えられてねぇのかよ」
「イヤ、忍の気配に気付くの竜の旦那だけだから」
「お前の気配ぐらい、嫌でもわかる」
憎々しく吐き出された言葉。
けれど語気は強いが力はこもってなかった。
政宗の前には既に動かなくなった屍の数々。別段珍しい光景ではない。戦になれば政宗は文字通り戦場を駆け巡り、休む間もなく六爪を振り続け屍を生み出し続ける。戦場の蒼き竜の上には、常に惜しみもなく赤い雨が降り注いでいるのだから。敵味方問わずどれだけの屍の道を踏み越えてきたのかはわからないぐらいだ。
表情からは何も窺い知れない。
笑みこそ浮かべていないが、動揺したり悩んだりしている様子など微塵も浮かべていない。少なくとも誰かの前で政宗がそのようなものを見せることはない。だが佐助が現れる寸前まで僅かに下唇を噛んでいたことに気づいてしまっていた。
「――後味悪い戦だったねぇ」
「戦の後なんざ、良いわけがねぇだろうが」
「ふーん」
「……ぶっ倒す相手のいなくなった戦場なんざ、陰気クセェだけだ。湿気てやがる」
「ま、どこでもそうだね」
それって言い訳?と言いそうになった言葉を飲み込んだのは、政宗自身が一番そう感じているとわかってしまったからだ。こんな時ばかりは佐助は自身の勘を恨みたくなってしまう。相手は敵の大将なのだ。感情移入してしまえば、殺せなくなるとは言わないが、後味が悪くなり過ぎる。
佐助の言葉に政宗はshitと小さく呟いた。
そしてそれ以上は何も言わずに背を向け、部下たちの入る方へと歩いていった。佐助が気づいたということに、政宗が気づいてしまったのだろう。だがその歩みは迷いなく、まさしく奥州の筆頭以外の何ものでもなかった。
肩を竦めて一度だけ政宗が見ていた方向に視線をやる。
そこにある盗賊たちの屍は皆幼く、恐らく十代半ばぐらいだ。
生きる為に悪事を働く。珍しいことではないが。
「さすがだねぇ。けど、ちーっと抱え込み過ぎじゃない?――って俺がする心配じゃないか」
らしからぬ自分の言葉を笑いながら打ち消して、佐助はこの場を後にした。


オカン属性佐助と意地っ張り属性政宗。
ちなみに幸村は犬っころ属性で、小十郎はオトン属性だと思う。

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相惹カレ -真伊達-

数え切れぬ敵味方入り混じった戦場の中で。
鮮烈にその色が焼きついた。
土煙と血が舞う戦場の中で、唯一つ色の違うもの。
蒼い。空よりも蒼い鮮やか過ぎるほどの姿。
「あれが独眼竜…伊達政宗」
血の味の混じる唇で呟く。
激戦の只中で誰よりも多くの血飛沫を生み出す六爪が、荒々しくけれど舞を舞うように流麗に弧を描いていく。
止むことのない血の雨。
風すら紅く染められる戦場。
飛び交う火矢で赤く燃える上がる人馬。
その中で笑いを浮かべる蒼き竜。
交差された両腕が周りの敵を一気に薙ぎ払う。悲鳴とともに人の身体がいとも容易く吹き飛び、それを追うように赤い線が宙に描き出される。一瞬の間をおいて地面に叩きつけられた兵たちは、もはや微動だにしない。
敵を求めていた隻眼が、幸村の上で止まる。
二人の距離は短くはない。ようやく相手の顔が判別できるかどうかの距離がある。それに政宗は一介の兵である幸村の顔など見たことがないはずであった。
気のせいかと思ったが視線が逸らされることはない。
傲慢に幸村を値踏みするような瞳。
楽しそうに持ち上げられた口角。
そして、
――来いよ
顎をしゃくって唇が動く。
ギラギラと殺気立った六本の刀が向けられる。
血にまみれた刀が。
否やはない。その瞬間に全てのものが視界から消え失せて、地上に悠然と立つ蒼き竜の姿だが現実となる。死と血に彩られた殺伐とした空気だけが肺を満たしていく。
燃え滾る双槍を手に地を蹴り身を躍らせる。

酷薄に笑った表情が何もかもを吸い込むようだった。


収集つかなくなったので無理矢理終わる。
真田視点は苦手で政宗視点じゃないと書けないことに今、気づいた。

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紅蒼戦華 -サナダテ途中-

ごめんよ。BASARA2に完璧嵌ってます、私。
ザビー→武田信玄→島津義弘→いつき→前田利家をクリア、で全キャラストーリーモード制覇です!ザビーと島津の使いにくさに辟易しつつ頑張りました。これでやっと落ち着いて天下統一モードが出来る!政宗様に天下を!!!
そうそう、いつきストーリーでの政宗との戦いにキュンとしました。、蒼いお侍様!信じてますよ!天下とって下さい!戦のない平和な世の中を!とテレビに向かって囁く馬鹿がここに一人……。
もう本当にこのゲーム以外に事が手につかないです。
きっと半月ほどすれば熱も冷めるとは思うのですが……。

ちなみに好きなCPは小十政と真伊(サナダテ)。
素敵サイト様多過ぎ!しかもみんな上手だし!
でも政宗受けならオールオーケーっぽい。この手の素直じゃないキャラ好きなんだよなぁ。お陰で日常会話にshitとかYoとかチッとかcoolとか混ざってしまう怪しい人になってます。
あぁ、こんなところで深みに嵌ってる場合じゃないのに。

でも自分で書くとなると結構難しい。
幸村の暑苦しさがなかなか自分には書けないんだよなぁ。
そして甘くもならない。甘々が欲しいのに!

そんな訳で↓のSSも途中です。
ちなみに、某→それがし、戦場→いくさば、と読んで下さい。
戦国モノはカタカナ使えなくて苦しい。
そして政宗の英語に自信のないのが悲しい(このSSには英語ないけど)。



ゾクリ、と冷たいものが背筋を走る。
身体は合戦の興奮に支配されたまま、心の奥だけが瞬時に凍りつかされたように固まる感触。求めていたものを眼前にしながら、現在の状況を心底喜びながら、それでも本能の一部が逃げろと警告を発する。
槍を握る手が汗ばむ。
数え切れないほどの敵を切り捨ててきた槍は、幸村の衣装と同じく真っ赤に染まっていた。刃も柄も血に染まり、固まった血の上にさらに血を塗りこめている。まさしく紅蓮の鬼と呼ばれるに相応しい姿。その名を喜ばしいと思ったことはないけれど、その名が竜を呼び寄せたのだとしたら、感謝しても良かった。
「Yo…遅かったな」
「――政宗殿」
辺りに立ち込めるのは砂埃と血の臭い。
大地を染めるのは敵味方問わぬ血の赤色。
身に纏うのは隠しようもない殺気。
西に傾きかけ夕日が血で染まった戦場をさらに赤く染め上げている中で、幸村の前でゆったりと佇む竜だけが、他者からの干渉を拒むように蒼かった。全てが燃え上がる炎のように赤い戦場の中で、目の前の竜だけが空の蒼さと氷の冷たさを有していた。
ザッと抜き放たれた左右三本ずつの刀。
それはさながら獲物に向けて鋭い爪をむき出しにしている竜。
目の前の敵を打ち砕かんとする姿。
前回向かいあったのは武田の書状を幸村が奥州まで届けた時のことだ。その時は二人きりで酒を酌み交わし、月を眺め、他愛もないことを語り合った。絶品の団子屋があるとか、癖になる銘酒があるとか、そんなごくごく当たり前の会話を交わし、場所を教えて次は共に行くかと約束したところだ。
それがつい三ヶ月前。
今は互いに敵としてこの地に立つ。
それが乱世の常。
「アンタの言ってた団子屋、確かに旨いな」
「それはようござった」
「酒は飲んだか?」
「残念ながら某は時間がなかった故――」
「そうか。それは惜しいことをしたな。だがまぁ、安心しな。心残りだろうからな、墓に供えてやるよ」
「かたじけない」
応えると政宗がふっと笑った。
猛々しい竜が、殺気を纏ったまま、刀を構えたまま、似つかわしくないほど優しげな表情で笑った。そうして少し鋭さの落ちた表情は、確かに幸村と幾つも変わらない年齢であることを実感させる。


ここまで書いて撃沈。
いや、続き書いてるんですけど収集が付かなくて日記に載せるには長くなりすぎ。それに、まぁ、一騎打ちだから最後は片方が、ねぇ?そんなの日記に載せていいかなぁと。
……好きなんですよ、シリアス暗い展開。
これ、未だに政宗からの呼びかけを「アンタ」にするか「お前」にするかで悩んでます。ゲーム中はアンタって幸村に呼びかけるんだよなぁ。でも小十郎にはお前だし。親しい人にはお前なんだったら、このシーンではお前って呼ばせたい。ううーん。

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