運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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暑いときは

青年とおっさんがいればいい。
そんなことばかり呟きながら生きています。
レイユリとかユリレイとか、そんな細かなことはこの際どうでもいい。
二人がいればいいんだよ。

前回の暑さに負けたユーリの続き。
まあ、同じような話だけどね。


 
 腹が立つほど眩しく暑い日差しを浴びて歩きながら、いつも通り目の前を歩いている青年の後姿に目をやる。
 いつもは颯爽と歩く姿も、今日の暑さはさすがに堪えるのか、歩調はやや力強さを欠いている。さらさらと存在を主張する艶やかな髪も、滲んだ汗で重たくなって首筋に張り付いていた。時折苛立ったように髪を乱暴にかきあげるものの、湿った髪はすぐに首筋や背を覆う。
 黒という色も相まって、随分と暑そうだ。
 というか、白い首筋に絡みつく黒髪が、色っぽい。
 髪をかき上げた時に見えるうなじが、美しすぎる。
 汗が滲んでいる手首や、隙間から見える耳朶も、たまらない。
 ああ、もう、何でただ歩いているだけでこうも色っぽさを振りまくのだろうか。胸元以外はガードの固い服装をしているせいで、見えている肌が余計に白く輝いていて、劣情的なものに思えて仕方ない。
 他のメンバーの視界に入らないように斜め後ろの定位置に陣取り、歩調に合わせて手を伸ばす。
 そっと触れる指先。が、
「触んな」
 短くドスの聞いた声と共に、ペチリと叩かれる。
「酷い、青年。いいじゃない少しぐらい」
「煩い。鬱陶しい。離れろ」
「ちょっと手、繋ごうとしただけじゃない」
「クソ暑い時に触ってくるな。次、触ってきたら噛烈襲叩き込むからな」
 ぎろりと肩越しに振り向く様は、目が本当に怖い。
 こういう時、整った顔は容赦がない。レイヴンの上から、殺意と同水準の迫力を宿した眼差しが、紫紺色の刃となって突き刺さってくる。下手したら、手を汚した時に見せた橋の上の眼差しよりも冷たかった。
「触っただけで酷い。おっさん本気で泣いちゃう」
「泣くなら離れて泣けよ。暑苦しいから」
「優しさの欠片もないお言葉。――昨日はおっさんの手にすりすりしてくれたのに」
 暑さで半分以上意識が飛んでいたからこその行動だっただろうが、あまりの落差に泣けてくる。こんなところですりすりしてくれとは言わない。寧ろされたらレイヴンの心臓魔導器が先に逝ってしまいそうだから願わないけれども、ちょっと手を繋ぐぐらいは許して欲しい。
 おっさん、寂しいと死んじゃうのよ。
 おっさん、冷たくされると死んじゃうのよ。
「うるせー」
「おっさんの手、青年より冷たいわよ?」
「…………」
「ねー」
 必死に食い下がりながら訴えれば、苦虫を潰したような溜息が聞こえる。
 どうやら「冷たい」の一言が効いたらしい。前を向いたまま差し出された手を、逃さぬようにと素早く掴む。
 剣を握っているのに、青年の手はとても滑らかだ。同じ年の親友君と比べても、随分と綺麗な手をしていると思う。ましてや弓を引き慣れたレイヴンのものと比べれば、同じ男のものとは思えない。
 手の平は固くなっている箇所もあるが、甲の方は超すべすべ。頬をすりすりしたくなる。手首も、男のものとしてはやや細めで、この手でよく剣を曲芸のように振り回すことが出来るものだと感心する。
「――逆」
 怒られないのをいいことに触りまくっていたら、短い一言。
 どこかで聞いたような台詞に顔を上げれば、
「もう冷たくねーんだよ」
 だから逆の手を寄越せ。
 忌々しそうに吐き出された言葉に、了解しましたと答えて、逆の手でユーリの汗ばんだ手首に触れた。


たぶん、暫くはこんな腐ったSSが続くんだろうな…
うちのユーリは暑がりでFA。そしておっさんの体温は低いでFA。
冬はこの逆の光景が見れますよ、と。


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