運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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酷いユーリ、だと?

ユリレイを書こうとして、
どこに着地していいかわからなくなった品。
ただ自分の書くユリレイはレイユリとどう違うのか微妙。
レイユリ好きにも読めるユリレイ、とでも表記しておこうか。
それとも素直にユリ+レイと書いた方がいいのか?

ま、そんな他愛もないSSです。


 
「ほら食えよ。おっさんの分」
 そう言ってユーリがそのブツをレイヴンの目の前に突きだした時、最初に脳裏をよぎったのはこんな仕打ちを受けるようなことをしただろうかという疑問だ。それともこれは愛情の裏返しという名の苛めか、もしかしたら純粋な嫌がらせか。ユーリの行動は冗談と本気の線引きが難しく、しかも大抵悪い方に傾いていることが多いので困る。
 目の前の、皆の分よりも生クリームが倍ほど盛りつけられているプリンを見ながら唸った。
「おっさんが甘いもの苦手なの知ってる、わよね?」
「知ってるぜ」
「これ、おっさんに食えって?」
「TPないだろ。俺特製の激甘クリーム大盛りだ」
 確かに連戦でTPは底をついてる。だが生クリームをたっぷりと上乗せする理由がわからない。しかもなぜわざわざ激甘生クリームにするのか。ここはせめて甘さ控えめにしておくべきところだろうと思う。他のメンバーの分は普通の甘さで普通の盛り加減のクリームだというのに。
 それに道具袋の中にはまだ大量のオレンジグミとパイングミが残っていたはずだ。まあ、グミも甘いからあまり好きではないのだが。
「おっさん、もうイヤーよ。さっきの牛丼も妙に甘かったし」
「文句言うなよ。疲れてる時は甘いのが一番だろ」
「甘いの食べると余計に疲れるわよ」
 横から味見したカロル少年の分は普通の味付けだったから、あれもレイヴンの分だけ甘かったということなのだろう。一人分だけ甘くするなど面倒だろうに、いったいどんな嫌がらせか。それは確かに、最近は戦闘をさぼり気味だったとか食事当番をしていないとかあるが、これなら一人で魔物の相手をさせられた方が幾分かマシだ。
「もう一週間も甘いものばっかりじゃない。いい加減――」
 勘弁してちょーだいよという台詞は、口に突っ込まれたプリンに阻まれた。反射的に吐き出そうとするが、一瞬早くスプーンを持ったままのユーリの手がレイヴンの口を塞いでそれを阻む。
 衝撃でプリンが喉の奥に滑り込んできて、口の中にプリント生クリームとカラメルソースとの甘味がふわりと広がる。そして半瞬ほど遅れて、隠れていたマンゴージャムの甘味が口の中いっぱいに濃厚な甘みを生み出した。
「――!!!!!」
「食え」
 綺麗な顔にそれはそれは禍々しい笑みを浮かべて、低い声で短く言い放つ。その迫力で思わず唾を飲み込んでしまい、そうなると当然口の中のプリンも飲み込むことになった訳で、滑らかで甘い口どけのプリンが舌の上で崩れながら甘さを撒き散らしてから、するりと食道を滑り落ちていく。
「美味いだろ」
「甘っ! ありえないぐらい甘っ!」
 砂糖を直接舐めた方がましなんじゃないかと思うほど、濃厚な甘みが口の隅々まで広がっていく。幾重にも違う味を重ねられた甘味は、どれも打ち消されることなく波状攻撃のように甘さの上限を押し上げていった。目まぐるしく様々な味に変化しながら伝わってくる甘味は、作り手の料理の腕を窺わせはしたが、それは慰めにならない。
 ユーリの中では「甘い=美味い」なのかもしれないが、残念ながらレイヴンにその判定は当てはまらなかった。容赦なく広がっていく甘味の連鎖に、泣きそうな気分になる。
「甘い甘い甘い甘い甘いっ! 何この激甘っぷり! もはやプリンじゃないわよ」
「そうか? 一応おっさん用に甘さは控えめだぜ。俺のよりは」
「基準を青年にしないの! うわぁ、甘いのが取れない。あぁぁ――み、水……」
「ん? キャラメルイチゴジュースでも飲むか?」
「聞くだけで気分悪くなるようなジュース勧めないで。……普通にお水、ちょーだい」
 と懇願しても、ユーリはにっこりと笑っただけで要求は無視されてしまった。ここはユーリの手の中にあるキャラメルイチゴジュースを突っ込まれなかっただけでも喜ぶべきところだろうか。
 あまりの甘さとそれを無理矢理飲み込んだ疲労感に、フラフラと崩れ落ちるようにその場に座り込んだ。口を開くだけでも先ほどのプリンの甘味が広がる気がして、これ以上文句を言う気力も湧いてこない。もう何もかも無理な気分だ。
 そんなレイヴンを満足げに見下ろしたユーリは、
「おっさんがダウンしたから今日はここで野営なー」
 まだ澄んだ青さを湛えている空に響き渡るように、楽しげな声で皆にそう伝えた。
 

リクに応え…てませんよね。そうですよね。わかります。
でも書いていて楽しかった。ユーリのおっさん苛め。
酷いユーリについては、ちゃんとリベンジしたい。

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