運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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グダグダになった

可愛いおっさんから変態おっさんに変わってる気がする。
うん、変態部分は書いてる人が乗り移ったところだと思うよ。

どうも集中力がないのか、
書き出した時の意図と違うところにばかり着地する。
おっさんを苛めて可愛がる話のはずだったんだけどなぁ。
何処をどう間違ったらこうなったのか…。
また今度推敲し直します。
ほら、ブログのUPはプレSSだから!


 
 何か自分は彼を怒らせるようなことをしただろうかと、自分の前以外では普段と全く違わない振る舞いを見せる黒髪の青年の姿を目で追い掛けながら、レイヴンは顎に手を当てて首を傾けるという古典的なポーズをとりながら考えた。
 ここのところ戦闘を任せっきりにしてサボっていたからだろうか――でもそれはいつものことだ。
 昨晩の食後のデザートのパフェに文句をつけたからだろうか――文句が多いと既に殴られているし、それに甘いものにクレームをつけるのは毎回のことだ。
 昨日のコロッケに愛情が少ないと駄々をこねたからだろうか――おっさんの分には入ってねーよと、揚げたてのコロッケをぶつけられているからこれもチャラのはずだ。
 相変わらずいいケツしてるわねとお尻を撫でるのも、事あるごとに耳元で愛してると囁くのも、年少組の冷たい視線にも関らず手を握り締めるのも、回復術に紛らせて青年への愛を叫ぶのも、部屋割りをいつも二人部屋にするのも、二人っきりになったらキスをするのも、疲れたと言ってるにもかかわらず押し倒すのも、今に始まったことではない。
 まあ、怒られるような行動が過分に混じっていることは承知しているが、どれもこれもいつものことだ。起きぬけに一発殴られたり、油断しているところで口に激甘のプリンを突っ込まれたり、無理矢理クレープを作らされたりで大抵のことには反撃を喰らっている。
 となると、やはり昨晩のことが原因だとは思うのだが、それについては今朝からユーリは一言も触れてこない。今までだと超不機嫌な表情と共に、目が覚めるや否やのタイミングで容赦ない一撃を繰り出され、戦闘不能まで叩きのめされるところなのだ。あのに拳の一発も、蹴りの一つもない。もしかして寝たら忘れてくれたのか、それとも許容範囲が増えたのかと自分に都合のいいように解釈していたのだが、何もないというのは戦闘不能よりも怖かった。
「ね、ねーえ、青年」
「ん? どうした、レイヴン」
 あ、ほら、やっぱりおかしい。声が少し掠れていることを除いても、おかしい。
 名前で呼んでよと強請っても滅多に名前で呼んでくれないのに、青年と呼びかけたレイヴンの言葉に名前で返事をしてくるなんて前代未聞だ。しかも作業の手を止めて、レイヴンの方を振り向いて返事をしてくれているし、声音がいつもより優しい。いや、もちろんそれは嬉しいことなのだが、対応が柔和になる原因など皆無な状況で優しくされると、すこぶる居心地が悪い。というか心臓に悪過ぎる。
 決して、決して、冷たい対応が良いとか暴力的な反応が良いとか酷い扱いの方がいいとか、そんなことはないのだけれども。
「……。おっさん、何か悪いことした?」
「何かしたのかよ」
「え、いや……。したような、してないような――」
 疑問形で返されて、言い淀む。
 したようなしていないようなというか、正確にはいつも以上にしたと言うべきか。
 喉の辺りを押さえて咳払いするユーリの姿を見つめながら、何ともいえない居心地の悪さを味わう。
「の、喉の調子悪い?」
「……。少しな」
 一瞬の間が、とても痛い。
「そ、それって、おっさんのせい?」
「何でだよ」
「いや、その、おっさん、無理させたかなー、とか」
 まさか啼かせ過ぎましたか、とは口に出来なかった。
 自分の声が甘い響きを帯びるのが嫌いだと、ユーリは情事の最中は必至に声を押し殺す。その様も可愛いのだが、レイヴンとしてはやはり自分にしか聞かせてくれない声を聞きたいと思ってしまうので、ついつい声が漏れるまで無理をさせてしまうのだった。それでもいつもは微かに漏れる声で満足するのだが、昨晩はあまりにも我慢できなくて、押し殺せなくなるまで無理をさせてしまったのだ。
 まあ、あの、とても反省はしている。しかも宿の窓を開けたままことに及んでしまったから、どこまで声が漏れてたのかは考えたくないところでもある。窓を閉めろと涙を浮かべた紫紺の瞳で睨みつけられるのがあまりにも色っぽくて、興奮して歯止めが利かなくなったとか。そんなことを言えば火に油を注ぐようなものだから口が裂けても言わないけれども。
 本当に破壊力抜群なのだ。常に強気の瞳が眇められて、裏返った濡れた声が途切れ途切れに叫ぶのは、たまらなくクルのだ。
「いつものことだろ」
「そ、そうね。……いつもすみません」
「ほら、行くぞ、おっさん。皆もう先に行ってるぜ」
 怒らない、どころかあっさり肯定されて、余計に心臓がドキドキする。
「あのね、青――」
「あ、それから、おっさん」
 歩きだした背が立ち止まり、振り向いた。
 ぶつかりそうになった身体を急停止させて顔を上げる。
「ジュディからの伝言だ」
「へ?」
「『情操教育上良くないわよ、おじ様』、だそうだぜ」
 そう伝えた時の、表面上はどう見ても優しい笑みを浮かべている青年の表情は、本当に魔導器が止まるかと思うほど怖かった。見守る世話好きの兄貴な雰囲気なのに、一気に冷汗が玉のようになって背中を滑り落ちる。ああ、もう自分は死ぬかもしれないと、走馬灯もどきのようなものが頭の奥を駆け巡っていった気がした。
「――ご、ごめんなさい。反省してます。ユルシテクダサイ」
 思わず後半がカタコトになってしまったレイヴンに、ユーリは首を右に少し傾けてそっとレイヴンの肩に手を置いた。指先が長くて綺麗で、この手にキスをして逃がさないように指を絡めて押し倒したいなと、懲りずに邪なことを考えてしまう。
「なあ、おっさん」
「な、なんでしょうか」
「ごめんで済んだら、法律も騎士団もいらねーからな」
 子供をあやすように優しい声音と、女性をエスコートする紳士のように柔和な笑みで告げられた言葉は、それはそれは物騒な意味合いを含んでいて、レイヴンは引きつった笑みすら浮かべることが出来なかった。


ユーリの怒り度合いとしては、肩を竦める<嫌味を言って苛める<怒鳴る<ドスの利いた声になる<目のハイライトがなくなる<暗殺(笑)<妙に丁寧な口調になる、だといいなぁという、個人的願望の賜物。
ユーリの優しい対応は怖いよね、と言いたかっただけのSS。

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