運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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レイユリ…だよね?

言葉って難しいなぁと、改めて思った。
言葉だけで意図を伝えるのって難しい。
面と向かって話してたらフォローも出来るんだけどなー。
文字書きとしては本当、今さらなことなんだけど。

と、そんな個人的反省は置いておいて、続きはレイユリ。
約束の続きを書くことから逃げてる…訳ではない。たぶん。
おっさん復帰後。


 
 見上げた夜空には明るい月と、月明かりで見失いそうな淡い光の星が無数に散っていた。帝都にいた頃は見上げることなどなかった空を、最近自分は良く見上げていると思う。星を見上げるのは旅人が道を確認するようなもので、悩み事があると人はよく空を見上げてしまうそうですと、そうユーリに言ったのはエステルだったか。
 少女の好きそうな夢見がちな説が、強ち間違いでないことは何とも複雑な気分だ。
「一人でこんな所で武器も持たずにお月見、青年?」
 夜風に交じってゆったりとした言葉が耳に届いた。
 静かに近づいてくる気配にずっと気づかないふりをしていたが、相手はユーリが気づいていることなどわかっていたのか、いつも通りののんびりした抑揚だ。躊躇いなく間もおかずに声をかけるのなら、足音を忍ばすなよと思ったが口には出さず、背を木に預けたまま顔だけで振り返った。
 明るい月明かりの中で紫の人影が、ひょいと片手を上げて見せる。手には想像通り酒瓶が握られていた。
「おっさんも一緒していーい?」
「……最初からそのつもりだろ」
「一緒にいて良いって、青年に言って貰いたいのよ」
 おっさん、寂しがり屋だから。
 どの口がそんなフザケタ言葉を吐きだすんだかと眉をひそめて睨み上げたが、当の本人は全く気にした様子もない。勝手にしろよと言い捨て、肩を竦めながら申し訳程度に左にずれて場所を譲る。迷惑だからこっちに来るな、と言えない自分が情けなかった。いったい何を期待しているというのか。
 よっこらしょと、お決まりのおっさん臭い掛け声と共にレイヴンが隣に腰を下ろした。目の前に御猪口を二つ並べ、並々とお酒を注ぐ。まったく、用意のいいおっさんだ。 
 無言のまま手近な方の御猪口を右手に取った。純白の地に青い絵付けの入った御猪口の中で、一際明るい月の光がゆらゆらと反射している。その明かりが自分の奥の方までを照らしているようで、レイヴンが杯を手に取るのを待たずに一杯目を嚥下した。
 小さな苦笑が鼓膜をくすぐり、ユーリより少し冷たい手が杯を横から掴んだ。レイヴンの手の中で空の杯にまた同じだけの量の酒が注がれ、返される。
「綺麗な月に乾杯、ってね」
「…………」
 答えずに、けれど立ち去ることも出来ずに、レイヴンが一気に飲み干すのを見てから、二杯目を一気に空ける。
 食道を流れ落ちていく液体は身体を中から焼くようにで、胃がカッと熱くなった。一杯目の時も同じだったはずだが、そんなことすら感じていなかったらしい。
「……何し来たんだよ」
「夜中に一人で野営場所から離れて行ったら気になっちゃうじゃない。この辺はそれほど魔物の数も多くないけど、武器もなしに一人で出歩くのは危険だろうしね」
「おっさんまで来たら誰が見張りしてるんだ」
「青年の相棒は優秀でしょ?」
 暗にさっさと戻れと言ったつもりがあっさりとかわされる。
 今は二人きりにはなりたくない。きっとレイヴンもユーリがそう考えていることなどわかっているはずだ。同室にならない部屋割りも、食事当番や買い出し当番の組み合わせも、移動時の位置取りも、自然を装ってはいるが気づかれないはずがない。
 身体を支えるようについていた左手を、地面の上で握り締めた。冷たい土の感触が伝わってくる。
「少なくとも、寝不足の青年よりはちゃんと対応してくれるわよ」
「……。嫌味言いに来たのか」
「今は皆よりも青年を一人にする方が危ないでしょ、ってことよ」
「別に。武器がなくてもなんとでもなるさ」
「ま、その辺は同意だけどね。ただ――」
 一端言葉を切って、空になった二つの杯に酒を注ぐ。
 揺れた手の中の杯からチョコレートのような上立香が漂ってきた。酒瓶を良く見ればレイヴンがいつも飲んでいるものとは違い、ユーリが前に一度好みの味だと言った甘い香りが特徴的な酒だ。果物のような香りがするものは多いが、チョコレートのようにストレートに甘い香りが特徴的で良く覚えている。あの時レイヴンは確か、味は好みだがこの芳香が苦手だと言って一杯しか口にしなかったはずだ。
 この強い香りに、三杯目を注がれるまで気づかなかったことに、抑えきれずに苦笑を浮かべた。普段通りにしているつもりで、随分とボロが出ているものだ。
「心配ぐらいさせてくれてもいいでしょ」
 二杯目を傾けるレイヴンの横顔は、いつもと同じ飄々としたものだった。
 ああ、この分だと全部気がつかれているのだろう。出来るだけ剣を持たないようにしていたことも、出来るだけ左手を使わないようにしていたことも、皆が眠るといつも宿を抜け出していたことも、当たり前のように気づいているのだ。
 今までそんなことを気づくのは相棒のラピードだけだったのに。


続きは脳内補完でどうぞ。
あ、嘘です、ごめんなさい。
エステル奪還前話に続いたり続かなかったり…な感じです。
この話もちゃんと書きたいんだけどなー。

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