運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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フリーズ×2とSS

箱はフリーズするだの壊れるだの言われてても、ここ一ヶ月半で250時間ほどの稼働(その中で12時間連続稼働あり)は安定していたんですが、一昨日初フリーズ体験しました。しかも二回。

うん、ゲーム長年やってたらPSだろうがPS2だろうがPCだろうがフリーズやバグることぐらいで驚かないんですけどね。でもよりによって苦手なティソン&ナンのSMでフリーズしなくても良いだろうと。苦労して取った直後、しかも二回も連続で止まるなんて……嫌がらせか?三回目の対決では終始心臓がドキドキしっぱなし。倒した直後に一瞬動きが止まった時は、私の心臓も止まるかと思った。いや、ユーリの為なら3回が100回になろうがやり続けますけどね。
一応後戻りプレイする前よりレベルを5つほど上げていたのである程度は安定していたんですが、それでも師匠の一撃で2000オーバーのダメージ。2,3発でユーリ死亡確定。ライフボトルが乱れ飛ぶ。あぁ、あのパタリと倒れる瞬間のユーリの身体の曲線の色っぽいこと!あんなに男らしいのに倒れ方だけ妙に艶やかなのはどういうことよ!

で、現在は隊長とザギのSMを取得した後辺り。
次のSMの山場はサシの勝負。
アンノウン相手に一対一は、ミスった瞬間ゲームオーバーだからなぁ。

↓ってな訳で(?)前回の「シンゾウノオト」へ続くユーリ視点ver。
ヴェスペリアに関してはユリレイ&レイユリなCPが一番好みのような気がしてきた。




 そっと抜け出していく気配を肌に感じつつ、扉が閉まって数秒たってからユーリは暗がりの中で瞼を上げた。普段ならそのまま放っておいた。誰にだって一人になりたい時はあるし、人には知られたくない抱えているものだってある。それを親切面してあれこれ詮索するような趣味はないし、いつも朝になる前には平然とした顔をして戻ってきているのだから心配するようなことでもない。もういい年をした大人なのだから。
 そう思いつつもユーリは身体を起こしてじっと閉まったままの扉を見つめ、放っておけない自分と肝心なことは語らない相手に諦めの思いを込めた溜息をついた。そして徐にベッド脇に置いていた剣を手にして立ちあがり、出ていった相手を追いかけるように夜の街へ出ていった。
 ダングレストは夜でも喧騒が支配しているような街だ。他の街と違い夜中でも人が溢れかえっているが、いるのならばここにいるだろうと足を進めると、案の定猫背気味の背中を橋の上に見つけた。
 知り合いの多いこの街で一人になるのならば、夜は滅多に人通りがないここぐらいしかない。その背中は一切の関わりを拒んでいるようにも見えたが、別段気配を忍ばせることもなく歩み寄っていった。そしてあと一歩で手の届く距離で足を止めた。動かない背中が、ユーリの気配に気づいていることを示していた。
「――そんなに気を遣ってると疲れるんじゃなあい?」
「何の話だ?」
「わかってるでしょーよ」
 振り返らず欄干に身を預けたままの返答だったが、右手がそっと心臓の位置から下ろされるのがユーリの位置からも見て取れた。実際にはそこにあるのは本物の心臓ではなく、心臓の代わりをする魔導器。生命力で動く魔導器だから例えエアルがなくなったとしても問題はないが、レイヴンに魔導器を埋め込んだアレクセイはもうこの世にはおらず、その魔導器がいつまで動き続けるのかは誰にもわからない。
 不安でない、はずがない。死んでいた時なら何も感じなかったのかもしれないが、少なくとも死んでいることをやめて生きる道を選んだあの瞬間から、不安を抱いていないはずがないのだ。それが生きているということなのだから。
「で、おっさんはこんな所で何してるんだよ」
「見りゃわかるでしょ。世界を憂いてたそがれてるのよ」
「似合わねーよ」
「青年こそ、こんな夜中にどうしたのよ」
「……散歩だよ」
「ほんと、物好きねぇ」
 笑いながら振り返った表情は、夜の暗がりに紛れてよくわからなかった。ただからかうような、諦めるような、そしてそれ以外の成分が少し紛れ込んだ小さな笑いだけが鼓膜を叩いた。
 街灯の明かりもレイヴンを避けているかのように、彼にだけ届いていなかった。この場だけ光を運ぶ時間の流れが停止しているかのようだ。広場の方から漏れ聞こえてくる、男たちが酒に酔って大騒ぎする声が、まるで別世界の音のように感じられる。
「こんなおっさんに構っても面白いことないよ」
「凛々の明星はほっとけない病の集まりだからな」
「本当だよね。裏切り者のおっさんなんか、さっさと始末しちゃった方が面倒がないってのに」
「もう諦めろよ、おっさん」
「諦めるって、何を?」
「生きることを決めた――その選択を、だよ」
「…………。容赦ないなあ、本当に」
 レイヴンの苦笑に被った声は、少しだけ震えているようにも感じられた。
「おっさんの命を預かっちまったからな。裏切り者だって言うなら凛々の明星の全員が裏切り者だってことになっちまう」
「あんまりおっさんを苛めないでよ」
「諦めが肝心だぜ、おっさん」
 彼に生きることを選択させたのはユーリだ。生きるための理由を押しつけたのもユーリだ。そして生きる不安を植え付けたのも、ユーリの選択だ。だがそれでも、例え何度同じ分岐点が来ても同じ選択をするだろうことは、想像に難くない。
 ユーリは一歩踏み出して近付くと、レイヴンが何かを口にするよりも先に、そっと固い左胸の部分に額を押し当てた。レイヴンの身体が驚いたように硬直したが、構わずにその姿勢のまま瞼を下ろす。
 そこにあるのは普通の人のような柔らかな肌ではなく、温かな人の体温でもなく、また当たり前の心臓が脈打つ振動もない。血の通わない無機物の魔導器。冷たく存在している、レイヴンの生命力を糧に動く、紛い物の心臓。それでも、
「ちょ、青ね――」
「生きてる、ぜ」
 伝わってくる熱は冷たいはずなのに、何故か触れている部分が温かくなっていく気がする。それは気のせいだけだとは、ユーリには思えなかった。

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