運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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揺蕩う情動 -バシュバル-

久しぶりにFF12よりバシュバル。何だか色々な作品の色々なCPの色々な萌えが混ざりこんでいる気もするけど、そこはご愛嬌。脳みその中がごった煮で腐敗臭がしまくってるのでしょうがない。
N野様に謹んで差し上げます。
スルー可。返品不可。製造物責任法適用外。



 薄煙の中で揺らめくヘイゼルグリーンの瞳に、今更ながら美しいと本気で見入ってしまった。魔物を見据える瞳の冷たさと、それとは対照的な口元の笑みとが、銃口から立ちのぼる硝煙の揺らめきの中で奇跡的な融合を果たしていた。不敵というには美しさが強く、艶美というには鋭さが過分な、そんな表情。
 返り血でも浴びれば更なる独特な美しさが得られるだろう、そんな気持ちにさせられる。
「――心臓に悪いな、バルフレア」
「注意散漫なガキじゃあるまいし、将軍様に「危ないから避けろ」の注意はいらないだろ」
「でもさすがに一瞬ひやりとさせられたよ。銃口は魔物を向いていたが、キミの視線は私の眉間から外れなかったからね」
 バッシュはすぐ後ろで急所を打ち抜かれて絶命している魔物を見下ろしながら答えた。
 それがバルフレア流のコミュニケーションであることは十分承知していても、殺気を抑えようともしていない眼差しは整った美しさを伴っている分、鋭い刃のように身に突き刺さる。
「さすがだな」
「? 何がだね?」
「本気だったからな」
 そう言ってバルフレアは長い銃身をぐるりと回して肩に乗せる。
「アンタ見てたらたまにそういう衝動に駆られる」
 にやりと笑って続けられた台詞は笑えない物騒なもので、冗談に紛らせているが本気の成分が過分に込められているものだった。バルフレアが口にする言葉は本心のみで構成されている訳ではないが、どこかに必ず真実を隠しこんでいるものだ。隙を見せれば本当に、鉛の玉はバッシュの眉間に打ち込まれていたかもしれない。それは容易に想像できた。
 殺気未満、けれど悪ふざけ以上の、鋭く冷たくそして熱い感情。その抗い難い氷の炎で出来たような情動の流出は、バッシュにも少なからず経験がある。現に今も、美しく均整の取れた長身を見つめながらも、赤という色彩が加えられていないことに物足りなさを感じてしまっているのだから。
「抑えようのない熱い欲求が込み上げてくる。……真面目な将軍様にはわからないだろうけどな」
 わかり過ぎるぐらいにわかる。
 命の赤を流すその身を抱きしめればどれほど熱いだろうか。それを自分の手で行うのはどれほど昂ぶるものだろうか。狂気と欲情の融合した果てることのない情動は常にバッシュの奥底で渦巻いている。隠していたはずの衝動が、明るいヘイゼルグリーンの輝きによって白日の下に照らし出され引き出されてしまいそうになる。
「それほど私も立派なものではないよ」
 重さの増した両手剣の柄を強く握り締めて、激流のように溢れてくる衝動を無理やり奥へと戻すと、血糊を飛ばして鞘に収める。
「剣と同じで鞘に収めているだけ、なのだ」
「ふーん。あまり想像がつかないな」
「そうだね。私もあまり予想できないよ」
 その美しい瞳の色を無機質な灰色に変えてしまいたい。その衝動がどこに行き着くのかの保障など、出来そうもなかった。


私が書くとバッシュがガチで危険人物になるのはもはやデフォ。
この二人、一線を越えればツーカーになるけど、超えられなければ水と油というか磁石のN極同士というか、そんな関係だと良いと思う。

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