運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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お題ティキ受け4

第4段は再び師ティキ。師匠視点で。
この二人には覚醒後も当たり前のように逢引(笑)していて欲しい。
でも本誌が師アレっぽくて、珈琲噴きそうになったのは私だけではないはず。

君に願う5のお題 (配布元:loca
04.変わらないこの時を


 立ち寄った街で宿を取り、酒と煙草を手にして部屋の扉を開けると、鍵のかかった室内には予想通りに黒くデカイ物体が転がっていた。扉も鍵もコイツの前では無意味なのだからたちが悪い。しかも何故か的確にクロスの居場所を把握しているのだから不思議だ。
 壁際のテーブルに荷物を置くと、ベッド脇に歩み寄る。
 無駄に長くて細い手足を小さく縮めて、ベッドの中央で丸くなって寝転がっていた。上から下まで高級品で揃えられた正装に身を包み、随分と長くなった髪は後ろで丁寧にまとめられている。服からは酒の匂いと、いくつかの柔らかい女性物の香水が混じった香りがしている。随分と似つかわしくないほど上品な場所に出入りしていたらしい。
「俺様の部屋で勝手に寝るな」
「……痛い」
 寝息をたてたままの身体に蹴りをお見舞いすると、擦れた小さな抗議の声が返ってきた。半分閉じている瞼から金の瞳が恨みがましそうに見上げてくる。それでもベッドの上から降りようとしないのは良い根性だ。
「クソノアが俺様のベッドに転がるな。汚いのが移る」
「あー、それって酷くない? オレさ、今日は綺麗だよ? 嫌になるぐらい入念に身体洗われたし、この服もオーダーメイドの新品だし」
「偉く贅沢になったな」
「贅沢っていうか、お仕事。働かざる者食うべからず、だからね」
 ティキの言う仕事が、千年公からのものであるということは明らかだ。ノアとエクソシスト。互いに殺し合う関係にありながらそれを隠さずに当たり前のように口にし、当たり前のようにクロスの前に姿を現す。変わり者のノアの変わらない行動。
「――なぁ、脱がせてよ」
「あ?」
「この服、窮屈なんだって。だからさ、お前が脱がせてくれよ」
「貴様に付き合う義理なんかない」
「義理がなくても楽しみがあったらオーケーでしょ? 久しぶりなんだしさ、いいだろ?」
 これがノアの力を暴走させ、箱舟でクロスに殺されかけた張本人からの台詞なのだから、頭のネジが緩んでいるどころかどこかに飛んでいって一本も残っていないのだろう。今この瞬間も、クロスの手元にはイノセンスが存在し、脳天にぶち込むことなど造作もないというのに。
「オレ、あっちの方も覚醒したかも」
「……真正の阿呆だな」
「傷つくなぁ。ま、でも、試してみるだろ?」
 あまりにも当たり前に開けっ広げに誘う姿に、半分降参の意味を込めて溜息を吐きだしてから、着ていたコートを椅子へと放り投げた。

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