運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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お題ティキ受け5

トリはシェリティキ。ノア家族ラブなSS。
彼らはいつもこんな関係がデフォルトだと良い。
っていうか、このFF12とDグレの5題SSS完了するのに時間かかり過ぎだなぁ。

君に願う5のお題 (配布元:loca
05.当たり前の日常


 大臣などと面倒な立場にいるととにかく拘束時間が長い。会議の前の会合に数日、無駄で実りのない会議に数日、その後の外交に数日、移動に数日、だったらまだ短くまとまったと言える方だ。予定は長引くものだし、予定外のことなど驚くほど多く発生する。
 時計の針が深夜を余裕で回ってから館に戻る。三交代制で詰めている使用人が昼間と変わらず恭しく出迎えるのに軽く応えながら、後のことはいいから下がれとだけ言って部屋に足を進める。
 手入れのいき届いた大きな扉は僅かの音もさせずにシェリルを室内に迎え入れる。無造作に襟元を開くと上着を手近な椅子の背へ掛けた。と、何かが暗闇の中で動く。
「……あー、帰った?」
 もぞもぞと窓辺のソファから黒い影が起き上がり、ぼさぼさになった頭を掻きながら、まだ半分眠りの世界に足を突っこんだ様子の声が返ってきた。月明かりを背後に受けて癖のある長い髪が綺麗なシルエットを描き出している。
「ティッキー?」
「遅いって。――っていうか、どうせ遅いなら朝帰りにしてくれない? 夜中に起きるとオレ、眠れないタイプだし」
「明日の舞踏会の為に出発予定だったんじゃないのかい?」
「チーズケーキ」
 長い手足を邪魔もののように動かしながらソファに腰掛け、不貞腐れたような口調でそう短く呟いた。
「お前が、チーズケーキの美味しい場所に行くって言ってたんだろ。……ロードがトリシアと出掛けて食べられないから『絶対に』オレが味見をして感想教えろって煩いんだよ」
 確かに、そう言われていた。もちろん可愛い愛娘であるロードの要望をシェリルが忘れるはずなどない。ただしシェリル自身はロードに、出掛け先に速攻で配達してと頼まれていて、実際に会議よりも何よりも一番先に手配済みだ。ロードから感想も返ってきている。
「忘れたとか言わないだろうな」
「――まさか。僕が可愛いロードとの約束を忘れるわけはないだろう」
「じゃぁ、さっさと出せよ」
「今食べるのかい? 夜中に食べると太るよ。僕のティッキーはせっかくナイスなスタイルで最高の色気を演出しているというのに」
「寝起きにその気持ち悪い台詞聞くと、マジで吐くからやめろ」
 言いつつティキは大きな欠伸をし、テーブルの上に放り出されていた煙草に手を伸ばした。見れば机の上にはからの箱と、溢れそうなほどの灰が積み上がった灰皿があった。ソファで眠っていたようだが、いつ帰ってくるかわからないシェリルを遅くまで起きて待っていたのだろう。
「では紅茶を用意しようか。ダージリンでいいかな?」
「飲めりゃぁ泥水でも問題ない」
 いつもの言い方に苦笑しつつも、何も変わらない日常の家族の姿に微笑みを浮かべた。

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