運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | TOP↑

≫ EDIT

護る手となり給え

ダメ。頭の中がラタトスクの騎士でいっぱい。
何をしてても彼のことを考えてしまいます。
なので取り敢えず自己満足で書く。

TOS-R、ノーマルエンド後ネタバレSS。
くれぐれもOKな方だけどうぞ。


ノーマルエンディングのネタバレです。
クリア必須。くれぐれもご注意を。
ゲーム内容と妄想が個人的趣味でミックス状態。
ネタバレな上にクリアしていないと状況も設定も意味不明です。
(ノーマルエンドに関しては7/7の日記を参照)


内容はラタトスク×リヒターです。
(↑今更だけど伏せ時。引き返すなら今ですよ)





 薄暗い闇と、奇妙な文様が描かれた部屋と、センチュリオン・コアが埋め込まれた扉。扉の向こうから聞こえる魔族共の声と扉を押しあけようとする圧力。清廉なマナの存在を感じさせつつも呼吸が苦しくなるような重苦しさ。その中で向き合っていた。
 リヒターは先ほど自分を打ち負かした、そしてこの部屋の扉を閉じた存在に目をやる。淡い金の髪に色白の肌、華奢な身体つき。瞳の色が赤いことを除けば二年前に死んだアステルそのままの姿。誰よりも大切だった彼はもういない。彼と同じ姿をした、この目の前の精霊に、ラタトスクに殺された。だがこうして全てが終わって向き合っていると、憎しみの感情は不思議と湧いてこず、ただ静かな心の流れがあるだけだった。
「これでもう、ここから出ることはできない」
 威圧的なラタトスクの口調でありながら、リヒターを信頼してくれていたエミルの柔らかさがこもった言葉だった。
 もとよりこの場所で人柱となることはリヒター自身が最初から決めていたことだ。アステルを蘇らせたら世界を守るためにここで扉を封印するつもりだった。ラタトスクを殺すという目的もアステルを蘇らせるという目的も果たせなかったが、自分の起こした顛末の責任から逃れるつもりはない。
 それに、ラタトスクを隠すために生まれた人格だったとしても、エミルという少年はリヒターの心を救ってくれた。その心がラタトスクの中にも残っているというのなら、これはこれで悪くはないかもしれない。旅の最中で出会ったエミルは、まるでアステルが蘇ってきてくれたかのようであったのだから。
 だからもう、これ以上望むものはない。
「千年だ」
「――?」
 リヒターが覚悟を決めたのを見計らったように、ラタトスクが口を開いた。
 他者を威圧する赤い眼差し。センチュリオンを配下とし、魔物の全ての上に君臨する王。大樹カーラーンの守護者にして、この世界のマナの全てを制御する精霊。
「全てのものからマナを取りだし、マナがなくとも世界が保たれるように理を引くのに千年だ。全てのマナで新たな封印を完成させればお前が扉を封印する必要はなくなる。そうすれば――おまえを解放してやる」
「何故だ?」
 リヒターにとってラタトスクはアステルを殺した相手だ。そしてラタトスクにとってもリヒターは、己を殺そうとした存在だ。
「憐れみか?」
「――違うな」
「情けか。それとも罪悪感か?」
「俺の罪を背負って自分まで封印されようとした甘ちゃんのエミルならそう言うかもな。だが――俺が一人の人間を殺したことが全ての引き金だったとしても、罪悪感でおまえを開放しようとはしないさ。俺にとってはやはり、ヒトは俺から大切なものを奪った存在だからな」
 ラタトスクにとっては、ハーフエルフやヒトは憎むべき存在なのだ。かつてマナを奪いあい戦争を起こし大樹を疲弊させたのはこの地に住む者たちだ。その争いを止めようとしたハーフエルフを信頼しデリスエンブレムを与えたが、実際は彼はその信頼を裏切り大樹の保護を放棄した。辛うじて生きていた大樹だったが、二年前の暴走時に人の手によって破壊された。
 守るべき大樹も司るべきマナも奪われ傷つき、眠りについていたラタトスク。知らぬこととはいえリヒターらはそこに足を踏み入れて、マナを制御しヒトを守れと言ったのだ。エミルの願いを聞き入れこの世界を守るとしても、彼がアステルを殺したことを悔いたとしても、リヒターに情けを掛ける理由などないはずだった。
「だったら何故だ」
「何故――なんだろうなぁ」
 皮肉な口調と尊大な声音はそのままだったが、赤い瞳が苦笑を浮かべながら僅かに眇められる。それは酷く人間臭くて、精霊と呼ばれる存在とは思えなかった。いや、アクアの人間臭い言動を見ていればセンチュリオンも人間と変わらぬ存在かもしれないとは感じていたが、ラタトスクがそういった表情を見せるのは不思議な感覚だった。
「ラタトスク――」
「俺が知るかよ。エミルだったらおまえが望むような答えを知ってるかもしれないがな」
「…………」
「俺の中のエミルがそうしたいと思っている、それでいいだろう」
 吐き捨てるような言葉と裏腹に、赤い瞳には威圧ではなく哀しみが宿っているようだった。
 彼は大樹と共に何千年も前にこの地に降り立ち、傷つきながらも大樹とマナを守り続けてきた。大地に住むエルフや人間を守り続けてきた。自身を鍵として扉を守り、魔界からこの地を守り続けてきた。
 この世界もここに生きる者も、全てラタトスクに守られてきたのだ。彼は守ってきたのだ。裏切られたことで人間を滅ぼそうとするほど心を注ぎ、強く強くこの世界の全てを守り続けてきていたのだ。
「私までも、守るつもりか?」
「――誰がそんなことを言った。俺はおまえたちが祈っているマーテルみたいに、無尽蔵の慈愛なんてものは持ち合わせちゃいない」
 そう言って扉の前に足を進める。
 扉には尚も魔族の攻撃が続いており、ラタトスクから発せられる力が崩壊しそうな扉を支えているのがわかった。全てのセンチュリオンの力を取り戻してもなお、リヒターが狂わせてしまった封印を支えるには、マナの絶対量が足りないのは明白だった。
「千年、たったら……俺の力ですべて上手くいき、お前は用なしになる。俺を殺そうとした奴といつまでも同じ所にいるような趣味はない。俺の守るべき場所に居座られたら迷惑だ。それだけだ」
 全てのものからマナを取りだし、マナがなくとも存続できる世界を構築し、新しい大樹から生まれるマナを注ぎ続けることで封印を維持する。それがどれほど困難なものであることかリヒターにはわからない。だが迷惑だと言い放つ言葉が、リヒターの為に紡がれていることだけは嫌でも感じることが出来たのだ。
 大切な友の敵。一度はヒトを滅ぼそうとした存在。
 だが、本当に悪いのは誰だったのか。ラタトスクに、エミルに、己の存在を殺してコアとなり扉を守ることを一度は強要しようとしたのは、誰だったのか。精霊はこの世界を、ヒトを守るもの。助けを求める声に応える存在。そう、勝手に思っていたのではないのか。
 ラタトスクそのものであるマナに優しく抱かれたまま、自分の足で立っていると思っていたのではないのか。
「聞いても良いか?」
「何だ?」
「俺が邪魔なら必要なくなった時点で消したらいい。誰も咎めはしない。俺を開放する、それは本当にお前の中のエミルがそう思ったのか? それともお前自身がそう思ったのか?」
「……あいつだ。それ以外に何がある」
 瞳が苛立ちを浮かべ声が強さを増す。
 初めて出会った時の荒々しく全てを拒絶するような口調。だがあの時の憎しみを満たした感情の嵐は感じられない。赤い瞳の裏にはいつもリヒターを見上げてきていた、優しい緑色の瞳が存在しているようにさえ感じられる。
 アステルの姿を取りラタトスクを隠すために存在した真っ白なもう一人のラタトスク――エミル。この大地に初めて存在した時、ラタトスクはエミルのようであったのかもしれない。優しく全てを受け入れ信じる存在。だからこそ深く傷つき、あの激しいラタトスクとなったのかもしれない。
「さぁ、さっさとやるぞ」
「――あぁ」
 何故アステルの姿を取ったのか聞こうとして、だがリヒターはその質問を飲み込んだ。その答えはきっとラタトスク自身も持っていないだろう。記憶に鮮明に残った姿を取っただけなのか、ラタトスクが彼の死に対して何かを感じていたのか、それともアステルの魂が導いたのか、本当のところは誰にもわからない。
「まぁ千年と言えばハーフエルフの寿命ぐらいだ。運が良ければ知ってる奴も生きてる。それに大樹の守人も生きてるだろうしな。――言ったからには耐えて見せろ。大した時間じゃないだろう」
「ラタトスク……」
 真正面から赤い瞳に向き合う。そういえばこの瞳を真っ直ぐと見詰めるのは初めて出会った時以来だったが、随分と印象が違う。燃える怒りを具現化した炎のような瞳が、何故かアステルと同じ柔らかな太陽の光に包まれた朝の草原のような優しげな緑と重なって見えた。
 リヒターは小さく頷いて扉へと身を預けた。
 これから続くであろう千年の痛みも苦しみも、恐ろしいとは感じない。ただ儀式を告げるラタトスクの朗々とした澄んだ声だけが、静かに空間を満たしていた。



トゥルーEDを取ると内容が変わっちゃうので、一番萌えそうなこっちで書いてみた。ラタリヒでもリヒラタ扱いでも良いけど(それとも赤エミリヒ?)、たぶんラタ→←リヒ。互いに片思いしているような状態。千年間寄り添いながら互いを思い生きる。あのEDはこうにしか見えない。

後半からのラタトスク様は異様に可愛いと思う。そして最後のラタvsエミ戦は、勝っても負けてもハゲ萌えなラタトスク様のツンデレで優しい台詞が聞けるので最高。普通は勝てるけどEDには関係ないので負けてみるのが吉。あの可愛らしさは尋常じゃないと思う。もう、ラタトスク様だけで満足。
個人的には戦闘ボイスはラタ様の方が好み。秘奥義カットインは甲乙つけ難いけど、赤目のやんちゃっぽい雰囲気見たさに無駄に出しまくってました。&その後の追加のアウン・ソウ・アウルも、必要ないのに出したくなる不思議。

次はぜひエミラタに挑戦したい。

| テイルズ(X・A・D・S-R・マイソロ) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。