運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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開幕のベル -キャメティキ-

イメージはティキ覚醒直後。
ちなみに、ノアの中でティキが末っ子だったら超萌えるのは私だけ?



 扉を開けて中を覗き込んだが、もう既に日は高くなっているのに分厚いカーテンが引かれたままで薄暗かった。まだ起きていないのかと一歩踏み込んで見回してみたが、シーツには使われた痕跡はあったが、そこに目当ての人物の姿はなかった。
「ん?。また、かな」
 呟いてロードは部屋を出て階段を降り、普段はあまり使われていない奥まった場所にある小さな応接室の扉を開けた。使う予定のない部屋はカーテンが閉められていて、掃除だけは毎日行われているから埃っぽさはなかったが、空気はこもっているようだった。
 そっと中に入って、入口に背を向けて置かれてある大きなソファを覗き込む。
「やっぱりね?」
 毛足の長い深紅のソファの上に、癖のある黒い髪を発見する。長い手足を小さく丸めて眠っているティキだ。
 ちゃんと部屋もベッドもあるのに、気がつけばいつもここで小さくなっている。部屋が広いのはどことなく居心地が悪く、白くて張りのあるシーツは落ち着かないらしい。このソファにしても肌触りが良過ぎて微妙なのだそうだが、それでもまだ一番マシなのだそうだ。職人が二十年がかりで手作りした柔らかな絨毯のような生地で作られたソファだということは、一応内緒にしてある。値段を聞いたら恐らくここで眠ることが出来なくなるだろうから。
「んー。……ロー、ド?」
「おはよ、ティッキー」
「もう朝?」
「昼。ティッキーってば寝過ぎ」
「――もう少し。オレ、動きたくないし」
「あはは。僕は別にいいけどね。でもシェリルが寂しがってるよ」
「別に。オレには関係ないし」
「でも昼食の用意出来てるよ。昨晩も食べてないし、減ってるでしょ?」
 手を差し出すと、ソファの上で眠そうな瞳が数度瞬きを繰り返す。ぼさぼさの髪が何とも眠そうな雰囲気を演出している。綺麗に整えて伸ばしたらきっと似合うと思うのだが、ティキには身嗜みを整えるというのは面倒以外の何ものでもないらしい。
「もしかしてオレ待ち?」
「皆で食べる方が楽しいじゃん」
「そっ、か」
 ロードの手をティキが掴み身体を起こす。大きな大人の手の割に、ロードにはその力が弱く感じられ、思いっきり強く握り返した。そして勢い良く長身の身体を無理矢理に引っ張る。
「家族だから。当たり前だろ」
 驚いたように少し強張ったティキの手を、ロードは離さなかった。

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