運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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新しい目覚め -ノア家族-

シェリティキ&キャメティキ中心のノア家族ティキ受けSSの長編を書きたくてたまらない。でも需要低そうだし、FF12のバシュバル本だけで精いっぱいというのが現状。もうちょっと書くのが早かったらなぁと思う次第です。あと自分、集中力なさ過ぎだし。
もちろん、ブログのプチ改装は現実逃避の表れです。



「な?にしてるの??」
 甘えるような色合いを含んだ幼い声に伸ばしかけていた手を止めた。言葉を発した主が、声と外見から判断される子供ではないことをシェリルは良く知っていた。何よりも愛おしく感じる家族でありながら、彼女からは時おり触れることすら出来ない威圧感を感じる。それがノアの長氏に対する遺伝子に組み込まれた畏敬の念なのかは判別し難いところだ。
「新しい家族に挨拶しようかと思って、ね」
「いつになく興味があるんだね、シェリル」
「千年公も心待ちにしていた『快楽』の家族だからね。興味が沸くだろう?」
「そうだね。僕たち家族にとって大きな意味を持つ子だからね。でも――ダメだよ?」
 コトンッと大理石の床が小さな靴の音を反射させた。
 短い髪を真っ白なリボンでまとめたロードは、シェリルの真横に立ってベッドに横たわる新しい家族を見つめながら柔らかい笑みを浮かべる。身に纏っているのは細かな刺繍とレースが施された、薄ピンク色の牡丹のように広がったドレス。絵に描いたお姫様のように可愛らしいドレスに身を包んだ姿と、甘えるような子供独特の抑揚。
「……何もしてないよ」
 苦笑を浮かべながら辛うじてそう答えた。
「まだ、ね」
 返ってきたのはシェリルの言葉の端を掴むような、短い言葉。
 視線がぶつかり、肺が酸素の供給をストップする。時間にして五秒。キャッツアイの輝きを有する大きくて綺麗な瞳に貫かれながら、降参するように肺の奥に詰まった空気を吐き出した。
「これからも手を出しません」
「ふーん」
「本当だって。大切な家族を悲しませることはしません」
 和解を求めるようにシェリルはロードの身体を抱え上げた。その間もロードの視線はずっとベッドの上に向かっていた。
「それにしても随分と彼を気に入ってるんだね。正直妬けちゃうよ」
「ティッキーはすごくね、繊細な子なんだよ。人間のことが大好きで、でもノアであることも否定できない子。だから、僕が守ってあげないと、ね?」
「――何もしないよ」
「ははは。今のところは信じてあげるね。シェリルも、大切な家族だから」
「ロードにそう言われると嬉しいよ」
 小さな身体を抱えながら、眠り続ける新しい家族を見下ろす。遺伝子に誘われた、ノアの血を受け継ぐ特別な家族。この世の中で唯一、同じ世界を共有できる存在。
 ――さぁ、早く目覚めておくれ
 新しい世界の始まりを、一緒に祝おう。

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