運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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夕食まで -Dグレ-

もう、言わずと知れたシェリティキ。ネタバレ? 何それ美味しいの? という勢いで書き散らしていることはご容赦ください。
何だか少し甘めが書きたくなったので二人を無意味に仲良くさせてみた。ティキは恥ずかしがり屋さんの甘えたベタの無自覚誘い受けで。ちなみにシェリルは全力でティッキーのことを愛しちゃってて欲しい。


 夕食に釣られた自分が悪いのだろう。最近まともなものを食べてなかったし、炭鉱に戻るには遠くまで来ていたし、運悪くキャメロット家の本宅に近かったということもある。だが自分でもいい加減学習能力を働かせればいいと呆れるのに、それでも毎回毎回ここに足を運んでしまうのは、本気で遺伝子に支配されているのではないかとさえ思える。
 煙草をもう一本と思ったが、胸ポケットの最後の一本は既に役目を終えて灰皿に押しつぶされている。仕方がないとテーブルの上を見まわしたが、高級そうな葉巻が高級そうなケースに納まっているだけだった。
「――で、後どれぐらい?」
「もうすぐ終わるよ」
「あっそ」
 30分前にも同じ台詞を聞いたなと思いながらシガーパンチで吸い口をカットし、諦めの気分でゆっくりと火をつける。
「オレが餓死する前に終わらせてくれよ」
「夕食、運ばせようか?」
「いい。ここまで待ったから待つ」
「嬉しいなぁ」
「別にお前を待ってるんじゃない」
 さすがにこの家の主人をおいて一人だけ飯を食う、などという行動が出来るほど厚顔には出来ていない。一応ここではミック卿と呼ばれる立場だ。構わないと言えば構わないのだが、後で千年公に小言を喰らうような行動は出来るだけ避けるに限る。
 柔らかい葉巻の香りを堪能しながら、書類に目を通すシェリルの横顔を眺める。ティキは千年公に呼び出された時に社交界に顔を出すか、もしくはエクソシスト狩りぐらいしか計画には手を貸していない。だがシェリルは千年公の計画を現実にするため、人間の中に深く入り込んで画策の中心的な働きをしている。ようするに、平地に乱を起こす準備を水面下で進めている。
 表の顔は優秀な若き外務大臣。その実態は、人類の敵であるノア。
「泊っていくだろう?」
「…………帰る」
「明日にはロードが帰ってくるよ。僕だけティッキーに会ったなんて言ったら、恨まれるじゃないか」
「知るか」
「寂しいなぁ。僕はいつもティッキーのこと考えているのに」
 軽い口調と馬鹿馬鹿しい話。それとは裏腹の笑みをたたえた口元と冷たい眼差し。
「オレはそんな趣味はない」
 シェリルの人間に対する態度は、表面上の取り繕いに埋もれてはいるがティキとは違って本質に嫌悪を含んでいる。家族に見せる表情とのあからさまな違いに時々戸惑ってしまうのだが、おそらくそれに違和感を覚えているのはティキだけだろう。
「それでも僕はね、ティッキーが大好きだよ」
「……馬鹿なこと言ってないでさっさと終わらせろ」
 葉巻を掴んでいる手をシェリルの手が掴んでくる。ティキよりも僅かながらも指が長く、骨ばった関節が気に入らない。
「そう? 僕は馬鹿なことだとは思わないけどね」
 耳障りな笑い声を聞きながらも、絡みついてくる指を振りほどくことはなかった。

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