運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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秘密をまた一つ -師ティキ-

前回のSS「あの夜に」の続きで師ティキ。
書く度に我が家のティキは馬鹿で乙女になっていっているような気がするのだが、最初から標準装備だったような気もする。まぁティキ受けやってる時点でマイノリティーなのは決定事項だから、今更なんだけど。


 ドサッと後ろで聞こえた音に、クロスは煙草を燻らせたまま、またかと溜息をついた。
 閉じたままの扉は音もせず、目の前で開け放たれている窓からは誰も入っては来ていない。ならば犯人の心当たりは、節操もなくどこにでも入ってくる馬鹿ノアぐらいしかいない。ゆっくりと煙を吸い込んで肺を満たしながら、たっぷり一分は過ぎてからようやく振り返った。
「どけ。俺様のベッドだ」
「……」
「汚い格好で寝転がるな。汚れる」
「――汚れねぇよ」
 不貞腐れたように絞り出された言葉通り、確かにティキはいつもとは違って小奇麗な身なりをしていた。仕事帰りかとも思ったが、血の匂いはしていないので違うのだろう。決して広くはないベッドに無駄に細くて長い手足を小さく折りたたんで丸まっている物体を見下ろす。
「それにしてもなんて格好だぁ?」
「――煩い」
「なかなか似合ってるじゃないか」
「似合ってたまるか」
 シーツの上に広がる長い髪は、後頭部の上の方で紫のリボンで一つに束ねられていた。鬱陶しい髪を束ねることに異存はないが、ポニーテールにリボンとくればクロスでなくても突っ込みたくなる格好だ。それが微妙な似合い具合だから苦笑を浮かべるしかない。
「良い趣味だな」
「趣味じゃねぇよ。勝手にやられたんだってーの」
「そのわりには外さないんだな?」
「――お前のせいだよ」
「?」
 言葉の意味を測りかねると、ティキはベッドの上に座り恨みがましそうな瞳を向けてくる。だが睨みつけてくる表情とは裏腹に、サイドに残る後れ毛と顔の後ろから覗く淡い紫のリボンが、アンバランスな可愛らしさを生み出して迫力は微塵もない。
「外したらばらすって、ロードが」
「はぁ?」
「三日前のこと」
「三日前って……あぁ、あの晩か」
 確かに三日前の晩に隣の町で仕事直後らしいティキとばったりと出くわした。もちろん丁度良く夜も更けていたことだし、お酒も入っていたし宿も確保してあったので、その後は問答無用でお楽しみに突入した訳だが。
「それが?」
「あんなことシェリルにばれてみろ、何されるかわかったもんじゃねぇよ」
「普通だろうが。気分が良かったからちょっと激しめにお前のあ――」
「わー!!! 言うな! わざわざ言うな!」
 喚きながら投げつけてきた枕をかわすと、細い両手首を掴む。このまま捻れば折れそうだと思いながら、抵抗は力でねじ伏せてシーツの上へと押し倒す。髪を束ねていた部分がやや乱れ、リボンの形が崩れる。女を抑えつけているみたいな違和感が、支配欲と欲情を掻き立ててくるのがわかった。
 金の瞳がクロスに向けられる。手を離せと発する唇と、何かを強請るように期待する瞳の色合いとが、最初から無視するつもりだった理性をあっさりと蹴り飛ばす。
「お前から俺様以外の男の名前とはなぁ」
「な……んだよ。嫉妬でもしたって言うのかよ」
「いいジョークだ。ご褒美に、もっと秘密にしておかないと拙いことをしてやるよ」
「やっ……ちょ、待てっ――」
「お喋りの時間は終わりだ」
 無駄な口を塞いで反抗をつづける言葉を封じる。噛みつくように唇を愛撫し、ベッドを軋ませながらまたの間に膝を割り込ませると、強張ったティキの指に指を絡みつかせて捕らえる。一瞬見開いた眼差しの中に期待と情欲の混じった光を見つけると、見せつけるように唇を持ち上げて笑った。
 ここから先は、二人だけの秘密の時間の始まり。

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