運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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香り玉 -Dグレ-

師ティキ←ロード、と主張してみる。
ティキは皆に愛されまくりで良いと思う。



 鬱陶しい前髪を掻き上げようと伸ばした手が掴まれる。恨みがましい気持ちで膝の上のロードを見下ろすが、残念ながら手を放してはくれなかった。溜息を一つ。少し首を傾けて、却下される予想のもと口を開く。
「ダメ?」
「ダ?メ?」
 楽しそうな瞳を向けてくるロードから、甘い薔薇の香りが漂ってきた。歯を見せて笑う唇の隙間から、舌で転がしている赤い飴玉のようなものが見える。口を開く度に誘い込まれるような香りが辺りに広がる。
「でもさ、リボンはなしでしょ?」
「似合ってるよ?」
「これ、ロードのでしょ?」
「ううん。ティッキーの為に用意したんだよ」
 シェリルと一緒に選んだという言葉に脱力する。そこは全力で止めて欲しいところなのだが、あの変態兄なら率先して選びそうだから困る。そして先年公も分かっていて止めないのだから輪を掛けてたちが悪い。どうもこの家族はティキで遊ぶのがお気に入りのようだ。
「一応ね、オレ、忙しいから行かなきゃいけないんだけど?」
 そう言いながら自由な方の手でテーブルの端に置かれていた灰皿を引き寄せ、ポケットから煙草を取り出す。残りは二本しかなかった。
「――ねぇ、ティッキー」
「なーに?」
 煙草を咥えながら、さて片手でどうやってマッチを擦ろうかと思案していると、掴まれていた手が離された。顎の下で短い髪とヘッドドレスがティキの肌をくすぐる。
「今日来た時、違う匂いがしたね」
「へ?」
「ティッキーの煙草とは違う匂い」
「っ――」
 肺の奥まで勢い良く煙を吸い込んでしまい、むせ返った。
 半分涙目になるティキの膝からロードが飛び降りる。
「おい、ロード!」
「忙しいんでしょう? 早く、また行ったら??」
 からからと笑う声が響き、甘い香りがまた広がった。

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