運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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シェリティキ?

何て言うか、↑これしか頭に浮かんでこない。
もう何を見てもシェリティキ妄想。
何してもシェリティキ妄想。
誰か、シェリティキ萌えを私に下さい?。


 

 
 上質な生演奏による優雅な音楽が流れ、クリスタルガラスでできたシャンデリアの光が夜空の星の煌めきのように人々を輝かせる。美しさと権威を誇るために女たちは最高級のオートクチュールに身を包みドレスの裾をひらめかせ、娘たちを際立たせることを心得た男たちは白く整えられた手に口づけをする。見栄を張ることを忘れぬ女は笑顔であいさつしながら互いを品定めし、男たちは談笑に紛れて政治的な駆け引きを図る。
 一年に何十回と繰り広げられているごく当たり前の舞踏会の様子を、ようやく人々の輪から抜け出したティキは背を壁に預けながら眺めた。タイミングよく現れたボーイからワインを受け取り、すれ違う相手と幾度かのあいさつを繰り返してグラスを口に運ぶ。
「――疲れる」
「モテモテだね、我が弟よ」
「寄るな。触れるな。暑苦しい」
「御挨拶だなぁ」
 真横から髪に触れながら囁いてきた声が、露出した耳朶に生温かい空気の揺れを伝えてくる。その間にも二回、ティキに微笑んでくるご婦人方に、引きつりそうになる笑顔をとどめながら応じた。
 いつもながらシェリルとの会話は距離が近い。近過ぎる。こんな人の多い場所で、しかもティキもシェリルも割と顔を知られている部類なのに、平気で怪しげな距離まで近づいてくる神経が良くわからない。ロードとの過剰なスキンシップはまだ愛娘だからという言い訳で通るだろうが、いい年した大人の男が二人、至近距離で話している様は有難くない憶測を生みそうだ。
「大臣のくせに挨拶はいいのかよ」
「政治家なんて、こんな時は余計な頼まれごとをするだけだからね。顔を出して出席したという既成事実だけを作ったら、後は挨拶すら省略して消えるのが常套だよ」
「だったら帰れ」
「ロードがまだ帰りたくないって言ってね」
「ならお前がご婦人方の機嫌窺いに行って来てくんない? 正直オレ、こういうの堅苦しくて苦手なんだよ」
 綺麗に着飾った婦人。繰り広げられる談笑。場を彩る豪勢な食事。全てが満たされているのに、どこか満たされない表情をした人々。イーズ達やエクソシストと同じ人間だというのに、どうしてこうも受ける印象が違うのか。楽しみも恍惚も感じる気がせず、広い空間が逆に檻のようにすら感じる。
 息苦しさにネクタイに手を掛けて少し緩める。
「あー、帰りたい」
「ティッキーの方がね、受けがいいんだよ。綺麗だし」
「冗談でしょ」
「ほら、あのご婦人も君のことを見てるよ。僕、焼いちゃうなぁ」
「――こんなところで気持ち悪いこと言うな」
「じゃぁこの後に家で、だったら良いってこと?」
「それこそ最悪だ」
 さりげなく腰に絡みついてくる手を弾くと、仕方ないと声に出して壁から背を離した。このままここで休んでいては貴族連中に愛想笑いをふりまくよりも疲れる。というか、身の危険を激しく感じる。ちょうどタイミングよく主催者のふくよかな婦人が近づいてきたので、感情の伴わない極上の笑みを浮かべて歩き出した。
「御馳走用意して待ってるから」
「誰が行くか」
 そう答えながらも、今夜のメニューは何だろうかと、そんなことがふと頭をよぎった。

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