運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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休憩 -リトディム-

一応甘い話シリーズを続けようと思ったんですが、バリの熱い太陽で溶けた脳ミソでは腐ったSSしか湧いてきませんでした。でもたまにはTODでこんな話を書いてもいいよね?ということで、本当に甘いだけのリトディム。ディムがただの乙女になっているのは仕様です(笑)。


 最初は反射的に見開いた瞳が、時間を掛けて状況を理解しさらに大きく開かれていく。普段は強く自分を律した力を宿した眼差しが戸惑いと動揺だけを浮かべて、まるで怯える少女のような色合いを浮かべる。抵抗しようと身体に押し当てられていた腕が力を無くし所在無げに宙を掴んでいる様は、初めて出会った時の幼い子供の頃を思い起こさせる。
 バランスを崩しそうになるディムロスの身体を左手でそっと支え、右手を蒼く長い髪が流れる後頭部へと回し、自分の方へと抱き寄せる。大軍を叱咤する唇は似つかわしくないほど小刻みに震えていて、合わさった唇から彼の感情の奔流が溢れだしているかのようだ。
 その様を愛おしいと思うのは身勝手だろうか?
「司、令……」
「二人きりの時ぐらいはリトラーと、そう呼んで欲しいというのは私の我儘かね?」
 素直に名前で呼んで欲しいと言えばいいのに、我ながら迂遠な言い方をするものだとリトラーは心の中で苦笑する。だがそういう言い方をした時のディムロスの少し戸惑った、けれど決して嫌がってはいない表情が好きだった。誰も見たことのない、そして想像すらしたことのないであろう表情。
「ずるいです、司令は」
「リトラー」
「……ずるいですよ。リトラー……司令は」
「司令、は抜いて欲しいのだけどね」
「……」
「まぁあまり言うと怒られてしまうかな」
「私が怒ったとしても、お気になどなさらないでしょうに」
 一瞬力が緩まった隙に身を捩ってディムロスは腕の中からすり抜けリトラーを睨みつけた。その表情に常のような迫力がないのはやや赤らんだ顔と、怒りきれていない眼差しのせいであろう。
「心外だね。君に嫌われると仕事に手がつかなくなる。作戦ミスがあれば君のせいかもしれないね」
「それは――」
「なんてね。今日の採決分は全て終わらせてあるから大丈夫だよ。だから、」
 ――少しぐらいは休憩時間があってもいいだろう?
 言いながら伸ばした手が振り払われないであろうことは、確認するまでもなかった。

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