運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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花冷え -師ティキ-

今週のDグレは良かった。
本誌では師匠が出てきてくれたし、アニメではノアっ子が出たしで満足。あれでもうちょっとティキに隙がある感じの受けっぽさが漂っていれば完璧なのになぁ(個人的趣味)。髪下ろしているノアティキって色っぽく感じて好きなんだよー。襲いたくなる!OPも変わってたし、一応箱舟編のラストまではやってくれるのかな?
あとはロードが「でもティッキーは?」をちゃんと溜めて言ってくれたので嬉しかった。そしてロードたんのパンツがもう少しで見えそうで惜しかった。



 冷たい夜の雨に打たれながらティキはじっと佇んでいた。身体を叩く雨粒は一秒ごとに体温を奪い、雨に濡れた髪は雫を滴らせ、指先は寒さに震えていた。雨を拒絶すれば濡れることはないのにとぼんやりと考えながらも、何故か力を使うことが躊躇われた。少し願えば叶うことなのに億劫であり、針のように降り注ぐ雨だけが現実と自分を繋ぎとめている楔であるようにも思えた。
「何をしている、馬鹿ノア」
 声は突然に、降りしきる雨よりも冷たい響きで耳朶を叩いた。だがそれでも心地良い日差しのような熱が心臓の辺りに生まれるのがわかった。
「待っていたんだ、お前を。――何となく今夜はここに来るような気がしたんだよ」
「……雨の中で馬鹿みたいに突っ立っていながら、か?」
「雨の中で馬鹿みたいに突っ立っていながら、さ」
 自分で言いながら、あぁ本当にクロスがここに来たのかと驚きながら振り返った。雨に濡れて張り付いた手袋に違和感を覚え、指を動かせばさらに付け根に食い込むように張り付いて気持ち悪かった。しかも裾の部分に小さな赤いしみがあり、少し顔を歪めた。
 クロスも一仕事した後なのだろう、黒い教団服の裾が少し汚れていた。だが相手につけられたものではなく、どうせ本人がだらしなくどこかに腰を掛けて汚したものだろう。それ以外は普段と何も変わらない。全て雨が洗い流してしまっている。いつものきつい煙草の匂いも、女ものの香水の匂いも、口の中に残るような血の匂いも感じられない。
「お前も傘、ないじゃないか」
「だから急いで宿に戻ろうとしてるだろうが」
「オレにさ、会いに来てくれた?」
「オメデタイ思考回路だな」
「……それでも、さ」
 血の匂いをさせたまま近づいてもクロスは微動だにしなかった。いつもはボサボサに流されたままの赤い髪が濡れて輪郭に沿って頬に張り付いている。普段より艶やかな色合いと、普段より落ち着いた感じの髪は、クロスの激しい性格を少しだけ包み隠すかのようだ。今なら手を伸ばしても火傷せずに済むと、感想とも願いとも判別つかない気持ちで実行に移した。
 雨に濡れたままの指先で、雨に濡れた頬に触れる。
 打ち付ける雨は冷たい。
「お前に会いたかったのは本当だし――」
「…………」
「今、会えたのも本当だし――」
「…………」
「期待しちゃうと思わない?」
 目の前で唇が笑いを浮かべる。雨に濡れた唇は仄かに青味がかっていて、不健康そうな色合いはけれど逆にそそる様な欲情を秘めているように感じられた。もちろんそれはティキの勝手な想像だったが、それでも構わなかった。
「――で?」
「風邪引くの嫌だから、温めてくんない?」
「安心しな。馬鹿は風邪なんかひかねぇよ」
 でも、と続いた言葉に笑みを返す。
「まぁ、悪くない提案だ」
「だろ?」
 これだけ冷え切った身体なら、いつも以上にお前の体温を感じられる。そんな気恥ずかしい台詞は心の中だけにとどめて、そっと歩き出した。

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