運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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一滴 -アシュルク-

ファミ通版攻略本の用語集ユーリの欄に萌えた。
「自分をフレンの影と割り切ってる」とか何よ!正式にこう書くか、普通?!
やべー、激しく萌える。
フレンが表舞台に立つべきだと思ってるとか、どれだけだよ。
「お前は俺が背負えない?」の補足で、フレンは公正に多くの者を救い、ユーリはそこからこぼれた者を救うとかもう!これだけで2100円の価値あったよ。
フレユリにおけるユーリって滅茶苦茶好みなんだよな!
…なのに何故CPになった途端、ユリレイ派になるんだろう、私。

さて、久しぶりにアシュルク。
アニメ放送しか見てない人もいるかもなのでSSは↓に隠します。
時期的にはレム塔後。ネタバレあり。


 


 俺を好きになってくれなくても良い。生きていてくれるだけで良い。触れられなくても声を聞けなくても姿が見えなくても構わない。もし近くにいてくれたら、それ以上望むものなんて何もない。
 それらは本当の気持ち。けれど嘘の気持ち。
 顔を上げると長い髪が揺れていた。毛先までが燃えているかのように濃い赤で、細く真っ直ぐな絹糸のような髪。ルークのように毛先が薄くなったり、枝毛が出来たりはしていない。アッシュが格別に美容に気を使うという訳でもないはずだから、この髪質の違いは元々からの違いが原因なのだろう。ルークとアッシュの間でさらさらと風に揺れる髪は、まるで二人を隔てるカーテンのようでもあった。
 ルークの言葉はどれだけアッシュに届くのだろうか。どれだけアッシュの元に留まれるのだろうか。ほとんど何も持っていないルークと違い、アッシュは多くのものを抱えているはずだ。本物としてのルーク・フォン・ファブレの名。キムラスカの王族。ナタリアとの誓。血の繋がった両親。それ以外にも人間として持ち得ているもの全て。
「俺の言葉なんてさ、アッシュには迷惑で邪魔で気持ち悪いだけのものかもしれないけど。でも、それでも……やっぱり伝えたいんだ」
 ――俺、アッシュが好きだ
 言葉となった音は酷く陳腐に思えた。自分の命よりも重い感情を込めたはずなのに、三流小説の台詞みたいに在り来たりで安っぽい響き。結局レプリカである自分の中には、本物を模ったただの紛い物しか存在しないのだろうか。どれだけ大きく思える感情も、願いも、想いも、風に吹かれれば散ってしまう塵のように益体もないものなのだろうか。
 きっと、そうなのだろう。
 現にまた、ルークの言葉を聞いたアッシュが眉をひそめている。
 また間違えたのだ。良かれと思って行動しても、全ては裏目に出てアッシュに迷惑を掛けてしまう。届けたいと思う言葉も、余計なものとなって耳障りな音となる。側にいたいという願いも、存在だけでアッシュを苛立たせる原因となる。
 偽物のルークが、いるだけで。
「それで、何だ?」
「何って?」
「伝えてどうしたいんだ」
「どうって……」
 もうすぐ消えるから、知っていて欲しい。苦しい思いをして抱えているこの感情ごと、ルークは髪の毛一つ残さずに消えてしまう。皆の記憶の中に残っていたとしても、時間とともに薄れていき、やがては引き出しの奥に仕舞われて思い出されなくなるだろう。悲しいけれど、そのことを責めるつもりはない。それはきっと仕方のないことだから。本物の世界で生きている仲間たちにとって、偽物であるルークの存在が大きな位置を占めるはずがないのだから。
 だから、せめて。それでも、せめて。
 ほんの少しの時間で良いから、ほんの少しの場所で良いから、アッシュの中に居場所が欲しい。すぐに忘れ去られてしまうのだとしても、ほんの一時だけでも、その中に止まりたい。
「消えていく奴に使う記憶なんざねえ」
「そう……だな。偽物、だしな」
「――――――忘れられる訳ねえだろ」
「え?」
「何でもねえ」
 聞こえなかった言葉。
 少しだけ何かを堪えるような声。
 本物であるアッシュの中に、少しでも偽物のルークの居場所があるのかもしれない。僅かでも存在した跡が刻まれていてくれるかもしれない。何かが残ってくれるのかもしれない。少しでも。見えないほどの小さな何かでも、アッシュの中に。
 そう期待するのは、愚かなことですか?


前半と後半で書いた時期が半年以上違うSS。
ヴェスペリアのクオリティでアビスやり直してぇー。

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