運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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手の中に -バシュバル-

バシュバルのero書こうとして失敗。
駄目だ。花粉症で前がかすんで文字が見えない……。
推敲どころか読み返しも放棄してUPしてしまいます。すみません。



 いつもは見上げるはずの天井を背中にし、いつもは背中越しに聞くスプリングの軋む音を正面から受ける。向いている方向が違うだけで随分と景色が違い、見ているものが違うだけで湧き上がる衝動が随分と違う。疼くような熱の生成を凌駕する勢いで、焦燥にも似た飢餓感が駆け上がってくる。
「意外だ。アンタ、いつもこんな気持ちで俺を抱いてたのか?」
「――バルフレア?」
 突然のことで次の行動を選べずにいるバッシュの顔を覗き込む。髪は整えられていないが、裏腹に髪質は儀礼用に用意される馬の鬣のように滑らかで淡い金色。短い睫毛の向こうにあるのは灰色がかったブルーの瞳。昔はこの瞳の色が曇り空のようだと思ったものだが、今では夜明けを迎える薄雲りの空の色に見えるのは、自分の感想ながら勝手なものだ。
 抑え込む肩はバルフレアよりも逞しく、けれど粗野な印象は受けない。バッシュが本気になれば形勢を入れ替えることなど簡単なはずだが、じっと次の言葉を待っている。
「どういう意味だね?」
「今、堪らなく嗜虐的な気分だと、そう言っただけだ」
「私はキミをそのように扱ったことなどないよ」
「あぁ、そうだな。アンタはいつも笑えるぐらい丁寧に俺に触れてくる。ゆっくりと優しく、まるで壊れやすいガラス細工を扱うみたいに。だが――隠している最奥まで暴きだす。だろ?」
「…………」
 ゆっくりと手を重ねる。指の長さは僅かにバルフレアの方が長いのだが、太く頑強なバッシュの指はバルフレアのものよりも大きく見える。
 全てを掴み取る手だとバルフレアは思った。バルフレアの手では指の隙間から零れ落ちて何も残らなくても、バッシュならばその手で全てをすくい取ってゆくことができるだろうと感じられるのだ。形あるものも、形のないものも。
「なぁ見せてみろよ、バッシュ」
「――私はキミを大切にしたいのだよ」
「と、同時に壊したくもあるんだろう?」
「…………」
「いいね。本気でアンタに嵌りそうだ」
「酷いねバルフレア。私は最初から本気だというのに」
「制御が利いてる内は本気の範疇に入らないさ」
 笑えば、太い指に力がこもった。ブルーグレイの瞳に浮かぶものも、少し困ったような表情も、何一つとして変わらない。けれど違う。喉元を食い破られそうな恐怖と身の内が震えるような愉悦とが、同等の質量をもって流れ込んでくる。
 小さく息を吸い込む。溺れそうな感覚。
「私はね、キミを壊したくなどないのだよ、バルフレア」
「…………」
「壊してしまったら、そこで楽しみが終わってしまうだろう?」
「だろうな。だが寝ている獣の尾は踏みつけられるためにあるのさ」
 噛みつくような口づけを交わしながら、感じ慣れたシーツの柔らかさをバルフレアは背に受けた。

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