運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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没SS再び -バシュバル-

バシュバル本、少しずつ書き始めています。ただ去年から「長文書けない病」が続いているので、遅々として進みませんけれども。
で、リハビリ兼ねてミニSS。書き続けていないと文章を書くのが億劫になってきてしまうので、短文でも出来るだけ書きまくろうと思う今日この頃。ちなみに一人で空を見上げながら歩いているとSSのネタが降ってくることが多いです。思いついた台詞を口走ってしまうところや、面白そうなネタに笑ってしまう様子は、かなり怪しいと思います。自重。自重。

あ、今日のSSは1/30の没SSの続きです。



「それで――」
 テーブルを挟んだ向かい側で赤い瞳に笑いと呆れを混ぜながら、美しいヴィエラは右に首を傾げた。長い髪がさらりと肩から滑り落ちる。男なら声を掛けずにいられないほどの美貌でありながら、その冷然とした雰囲気に断念していく姿をバルフレアは何度も目にしてきた。その彼女がパートナーとして自分を認めてくれているのは有難いことだった。
「――それで私にどう反応しろと?」
「……あの将軍様の頭はおかしいんじゃないかって話さ」
 先ほどバッシュに対して言った台詞を真似して返され、やや憮然となりながら答えた。
「夢の話でしょう?」
「夢の中で俺が死んだからって、俺に文句を言うのはどうかしてるってやつだ。人様の夢にまで責任持てるかって言うんだ」
 バルフレアがバッシュを残して死んだのは、バッシュが勝手に見た夢の話だ。そのことを非難されてもそんな夢をバルフレアは見ていないし、どうしようもない話だ。それに夢の内容に拘るなど、子供もいいところだ。大人なのだから夢はただの夢と理解しているはずだというのに。
「バルフレア、貴方は見ないのかしら。彼が貴方を置いて死んでしまうような夢を」
「俺? 何でそんなもの見なくちゃいけない」
「あら、愛されてるのね、貴方」
「……はぁ?」
 予想外の言葉に間抜けな言葉と顔を晒す。
 立ち上がった彼女は、涼しげな眼差しと魅惑的な赤い唇で笑みを作り、困った人ねと呟いた。
「夢は不安の表れよ」
「……それで?」
「彼がいなくなることに不安を感じないほど、信頼しているし想われている。そう惚気られているように聞こえたわよ、私には」
「おいっ――」
「そして彼は貴方なしでは世界が成り立たないほど惚れている。……まったく、朝からいい加減にして欲しいわね。後は勝手にやって頂戴」
 反論は聞かないという口調で締めくくると、フランはバルフレアの後ろに視線をやってから、優雅に踵を返した。やや遅れて長い髪がなだらかな腰の括れを隠すように流れ、美しいシルエットを覆った。
 周りを圧倒する存在感で立ち去っていく姿を見送りながら、バルフレアはそっとテーブルのグラスに手を伸ばした。後ろに近付いてくる無骨な気配には、敢えて気付かないふりをしながら。

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