運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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埋まらないピース

ログ整理してたら書きかけのSSが出てきた。
途中までもぶつ切りでもOKなら続きよりどうぞ。

アビスでジェイルク。ED後


 
 静かな執務室の中でペンを走らせる。まとめなければならない報告書も、解決策を考案しなければならない問題も、後から後から引っ切り無しにやってくる。
 今はキムラスカとの関係が落ち着いているから本来の軍務は随分と少なくなったが、それでも軍人が暇をっ持て余すというほど世界は平和ボケしていない。
 軍縮はある程度行われたが、それでも最盛期の八割ほどはまだ通常任務についていた。大規模な衝突はなくなったとはいえ、別の問題も山積しているのだから小競り合いまでなくなることはない。
 書類にレプリカの文字を見つけてペンを止めた。
 新しい問題で一番厄介なのがレプリカに関するものだ。
 この世界を救い礎となったのは紛れもなく一人のレプリカの献身と、そして彼に命を捧げた多くのレプリカの犠牲だった。それらがなければ人は生き残ることは愚か、この大地すらなくなってしまっていただろう。
 だが残念ながらそれを理解している人間は多いとは言えない。
 多くの犠牲と引き換えに、レプリカたちはこの世界に生きる場所を望んだ。人間はその支払いを先に受け取り、彼らの願いを約束した。
 けれどもすぐに不安を抱き不満を抱く。この混乱は元々レプリカの仕業で起こったものではないのか。何故「人」でない彼らを、何かを犠牲にしてまで助けなければならないのか。そんな不満は根強い。
 恐らく理屈ではないのだ。たとえ世界が富み十分な満足を人々が手に入れたとしても、隣にレプリカが存在する限り人は不満を覚えるのだ。
 それは生理的なもの。人間ではないものに、自分たちとは違うものに、けれど自分たちとそっくりのものに抱く拒絶反応。
 手に取った書類に書かれていたのは、職業訓練施設で技術を身につけてきたレプリカについてのものだった。
 まだ生きる術さえ持たない頃の彼らを、人は最低限の努力と義務感で守ることを受け入れてきた。だが次第に自分で生きる術を手にし人と変わらぬようになってきた今、軋轢はより深刻だ。
 権利を主張するレプリカと、優位を手放したくない人間。感情と矜持の衝突。
「……」
 何も変わらない。
 世界が救われようとも、何も変わらない。
 一人のレプリカが笑いながら消えていっても、何も変わらない。
「――気のせい、ですか」
 ふと何かが足りないと感じて顔を上げた。
 視界に映るのはいつもと何も変わらない執務室の無機質な壁だけなのに、何かが心に波を立てるように違和感を感じる。
 ペンを置いて落ちてきてもいない眼鏡を掛け直せば、フレームの冷たさに妙に苛立った。
 冷たさはあの時の記憶を簡単に呼び覚ます。
 最後に必死に笑おうとしていた子供の顔を。差し出した手を掴んだ、子供のものとは思えない冷たい手を。風に晒され冷たさだけを伝えてきたエルドランドの大地を。体内に感じた冷水のような音素の流れを。
 拙く愚かな未練のように、鮮明に何度も繰り返させる、記憶。


この後の展開を華麗にまるっと忘れたww
ED後のジェイ→ルクは公式だと信じてる

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