運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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その指 -師ティキ-

予定ではDS版FF4を終わらせて、PSP版SO1に取り掛かり、来月発売の世界樹の迷宮に備えているはずだったのですが、未だにFF4はパラディン直後だったりします。それもこれも全部BASARAのせい。それほどやりこむつもりなかったのに英雄伝説を延々とプレイしています。大武闘会全員達成まであと4人。……どれだけやってるんだ、私は。

 伸ばした指先が誰かを求めていたのは確かだが、誰につかんで欲しいと思っていたのかはわからない。ただ寒くて、指先が凍りそうで、誰かの温もりが欲しいと思っていたのだろう。力をつかって拒絶すれば痛みも恐怖も自分の身を貫くことはないが、寒さという実態のないものを拒絶することはできないのだから。
 指先が何かに触れる。冷たいと感じた。重力に逆らうことを嫌がる瞼を無理やりにこじ開けて、燃えるような髪の男に抗議する。
「クロス――冷たい」
「注文ばっかりだな」
「だってオレ、寒いの苦手だし」
「俺の知ったことか」
 クロスの指がティキの指に絡まる。冷たい指に絡まる冷たい指。冷たさで凍りついて離れなくなってしまいそうだった。絡まったまま氷の彫刻のように固まってしまうのではないかと思うほどだ。握りこまれた手は冷た過ぎて痺れるような痛さが走る。
「寒い冬は人肌で温め合うって良く言うじゃん」
「貴様はノアだろうが」
「一応人間にも属してるって。でもさ、オレとお前じゃぁ、ちっとも温かくないから、損したような気がしねぇ?」
「煩いやつだな。放り出してやろうか?」
「あ、その台詞、結構本気だろう」
 気に入らないとすぐに放り出そうとするところは、お前も案外子供っぽいところあるよな。とティキが続ければ、クロスの指に力がこもった。指を絡めたまま爪が肌に食い込むように握りしめられ、シーツに強く押し付けられる。
「――サド」
「本当はこういうのが好きだろう?って台詞でも俺様に言わせたいのか?」
「あー、確かに似合いそうだな」
 想像してみたら似合い過ぎて笑いが込み上げてきた。
 握られたままの手は、痛みながらも少しだけ温かさを感じていた。

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