運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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Just Want You to Know 3 -Dグレ-

迷走するティキを書こう第三弾。今度はデビティキ?
ティキは迂闊さん受けが絶対似合うと思う。誘ってないつもりで十分誘ってる。そして誘おうとした時は漏れなく失敗する(笑)。器用そうに見えてすごく不器用なティキが愛しい。
ティキは皆に愛されてるんだけど、皆が皆クセの強いのばかりだから、ティキは皆に苛められているとか思ってイジケテいれば尚良い。もういっその事ティキは姫ポジション確定で問題ないのではないかと思う。



風は穏やか。天気は上々。やや空気が冷たいことを考慮しても十分に心地良いと表現できる昼下がりだ。炭鉱では丁度昼休みに入る頃かな、と随分と戻っていない白い世界を思い出す。だが久しぶり過ぎて思ったように鮮明に描き出すことは出来なかった。
はぁ、と溜息。手持ち無沙汰な気分で窓を閉めようとしたら、賑やかな声が近づいてくるのが聞こえた。
「おーい、デビット。火、持ってね?」
爽やか過ぎて眩し過ぎて違和感すら感じる昼間の空気から顔を背けて、賑やかな声がした廊下の方へと声を掛けた。だが返事はなく、聞こえなかったのかと思ってもう一度繰り返したらウッセーと、馬鹿でかい声で返ってきた。
現れた姿が二つ。まったく、この双子は本当にいつでも一緒に行動をしている。一度便所も一緒に行くのかと聞いたら、変なこと聞くんじゃねぇと言って顔面を蹴り飛ばされた。あの即反応ぶりを見るときっと一緒なのだろう。
「馬鹿ティキに貸してやる火なんかねー」
「ヒヒッ。馬鹿ティキ馬鹿ティキ」
何が気に入らないのかわからなかったが、デビットは随分と不機嫌そうだった。横で楽しそうにジャスデロが言葉を繰り返してもいつものような反応を返さない。こういう時の機嫌の悪さは長引くのだ。面倒だなと思ったらそれがやはり顔に出たらしく、デビットの眉はますます釣り上がった。
「面倒くせーとか思っただろう、馬鹿ティキ」
「いやいや。ちっとも思ってないって」
「嘘つくな! 騙されるか!」
「騙されないぞー」
「本当本当。オレが嘘ついたことあった?」
「まともなこと言う時なんかねぇだろう」
「酷いなぁ?」
近づいて行くと隠さない苛立ちをたたえた瞳が睨み上げてくる。対応方法がわからなくて少々手間がかかるが、真っ直ぐな反応が返ってくるのは面白い。これがロード相手だとティキの方が遊ばれてしまうから気が抜けないのだが、双子相手はその辺は気が楽だ。体力はたっぷりと消耗するのだが。
無造作にデビットのポケットから煙草を奪い取りライターを拝借する。取り返されそうになっても手に持って高く上げれば届かない。取り戻そうとジャンプする様は、妙に子供っぽくて、一瞬だけ可愛いと思ってしまった。
「返せよ!」
「良いだろう、一回火をつけるぐらい。――ほら」
手を離せば落ちたライターはすっぽりとデビットの手の中に収まった。が、取り返そうと必死になっていた身体はバランスを崩して、ティキの方に倒れこんできた。一瞬、透過してやろうかと思ったが、火を借りた直後にその行動はさすがに悪いだろうと思った。もっとも数日ダラダラと寝転がっていたティキに、勢いの付いたデビットの身体をしっかりと受け止めることなど出来る訳がなかった。ドンッとぶつかってきた衝撃によろめいて、そのまま二人仲良く床に転がる羽目となってしまった。
「――――!」
「痛てぇ」
腰をさすりながら顔をしかめる。二人分の体重をかけて床にぶつかった衝撃は思っていたよりも骨に響くような痛さだった。
「ティ……」
鼻がぶつかりそうなほどの至近距離にデビットの顔があった。
驚いたような慌てたような表情には、先ほどの険がなくなっていた。
「どけ……よ」
「あのさ、デビット。お前がオレの上に乗ってるの」
「ウ、ウッセーよ」
「ふーん。……あ、じゃぁさ」
騒ぐ声は完全に無視をして、身体を起こしてデビットの身体を両腕で抱き締める。背中に手を回して捕まえるようにしてティキの方へとその身体を引き寄せた。
「――なっ」
「あー、やっぱ暖かい」
「は、は、は、離せよ! この、馬鹿…ティキ」
「いいだろ、減るものじゃないんだし。オレ薄着だからさ、最近寒くなってきたのが身体にこたえる訳。やっぱ子供の体温は高くて良いよなぁー」
途中まで大人しく腕の中に収まっていたデビットだったが、言葉が終わるや否やグーパンチが飛んできた。
「あ、危ないって」
「ウルセー! 避けるな!」
「ちょっ、グーはないだろ、グーは。何で殴られなきゃいけない訳?」
「そんなの自分で考えろ馬鹿ティキ!!!」
叫びながらのグーが何発も飛んでくる。もちろん、殴られて喜ぶような趣味はないから全て恙無く透過させていただいたけれど、本当に行動が読めなくて困る。というかせっかく受け止めてやったのに、グーで殴ろうとするとはどういうことだ。ロードも常々何を考えているかわからないところはあるが、こいつはまた別の意味で何を考えているのかわからない。
限界まで釣り上がったデビットの瞳を見つめながら心の中だけで溜息をついた。
煙草を吸いたいという欲求は何故か過ぎ去っていた。

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