運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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DグレSSの続き?

ひとつ前に書いた暗いDグレ話の一応の続き。
ブルーな気分のティキを書こうと思って始めたんですが、甚だ別人くさくなっていると自覚してます。その上かなり迷走気味な文章。


Just Want You to Know 2

オイルの切れたジッポライターを無造作に放り出して、机の上に投げ出されていたマッチに手を伸ばした。湿気ていたマッチはなかなか火がつかなかった。ぼんやりと見つめながら繰り返し擦っていたら、力を入れ過ぎたのか火がつく前に折れて弾け飛んだ。もう3本目だ。次のマッチに手を伸ばしたが、寸前でマッチ箱は別の手に持っていかれた。
「――ぁ」
「あ、じゃないよ?。もう吸うなよ」
聞き覚えのある、けれど随分と聞いていなかったような気がする声が降り注いできた。その声が誰のものであるのか、そんな簡単な疑問の答えを導き出すには数秒のタイムラグが必要だった。頭の中が錆付いていて、単純な思考すらままならない。
「あれ、ロード?お前、学校行事で旅行中じゃなかったっけ?」
そう言って大きなスーツケースと共に楽しそうに出て行った姿を覚えている。
ロードは眉に皺を寄せて呆れた表情を浮かべた。いつもからかい半分の表情を浮かべているロードにしては珍しい部類の表情だった。
「バーカ。いつの話してるんだよティッキー。それ先週」
「へ?」
「昨日帰ってきた」
「そう――だったっけ?」
「そうだよ」
ただいまって言っただろう、と背中を蹴り飛ばされる。
「そんなことより窓開けろって。真っ白だろ」
「――何が?」
「部屋! いったい何本吸ってるんだよ」
視線を手元の煙草から机の上に移すと、吸殻が積みあがっているのがわかった。どこに灰皿があるのか分からないほど、机の上には大きな吸殻の山が出来上がっている。床の上には握りつぶされた煙草の箱がいくつも転がっている。
呼吸をすると煙草に火をつけていないにもかかわらず、肺の中に煙が充満していくのがわかった。煙にまみれた部屋。煙草の匂いで埋め尽くされた部屋。煙の味しかしない口内。
「デビットとジャスデロも、臭過ぎて近づけないってさ」
「……そうかなぁ?」
「そうだよ。…頭だけじゃなくて鼻も悪くなっただろ」
「あ、酷い」
頭をかきながら身体を起こす。カレンダーに視線を向けて、ピンクの蛍光ペンでロードが書いた旅行の日程を確認する。昨日帰ってきたということは、ピンクの矢印が終わっている日の次が今日ということだ。瞬きを十数回繰り返す。
「――あ、ヤバイ。千年公に言われてたのに」
「だから僕が来たの! これだけ煙いのは嫌いなんだからな」
「……怒ってた?」
「怒んないよ?、伯爵は。まぁルル・ベルは呆れてたけどね。あと、双子は笑ってた」
「オレ落ち込むわ」
「ティッキーのやる気なしはいつものことだろ」
酷い言われようだな、といいつつ動きの鈍い身体を起こした。
まだ頭は靄がかかったようにはっきりとせず、鈍い痛みが残っていた。だが咥えたままだった火のついていない煙草を机の上に放り出すと、言われたとおりに部屋の窓を大きく開け放つ。肺が痛くなるような爽やかな風が一気に流れ込んできて、白く濁っていた視界が透明なものへと差し替えられる。白かったロードの姿が、鮮やかな色と共に部屋の中に浮かび上がる。
「なぁロード――」
「何だよ」
「オレってやっぱ、働き過ぎだと思わない?」
振り向いた先で、ロードが笑った。
「バーカ。サボリ過ぎだよ」
頬を叩いていく冷たい風が少しだけ気持ち良かった。そして煙の染込んだ自分の服の匂いが、少しだけ煙たいと感じた。

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