運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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-師ティキ師-

「――ノアってさ、何だと思う?」
相変わらず緊張感の欠片もない軽い声が血の匂いと共に聞こえた。何があったのか、声の主は誰なのか、そんな思考を巡らす気にもなれない。飽きるほど遭遇してきた状況と相手。視線も向けず拳銃に手を伸ばすこともなく、無論立ち止まる気すらなかった。
「さぁな。何故俺に聞く」
「ほら、クロスなら知ってそうだろ」
と、黒い髪をふわりとさせながら軽い身のこなしで目の前に降り立つ。整った顔立ちに属する容貌だが、常に付いてまわる不真面目な雰囲気がそう表現することを躊躇わせる要素だ。ただ、流れるような動きと音のない動作は、この男の唯一の長所かもしれない。
「用がないならどけ」
「いやいや、話しかけてるでしょ、オレ」
「詰まらん話に付き合うほど暇じゃない」
「――ね、14番目って何?」
「…………」
含み笑いと共に問い掛けられる。
「14番目のノアって知ってるだろう?」
「さぁな。ノアのことならあのデブに聞け」
「ほら、千年公ってアレで結構秘密主義で教えてくれないんだよね。それにさ、14番目に関しては教団の方が詳しいんじゃないのかな、とかね」
琥珀色の瞳に光を反射させながら楽しそうに笑う。この笑みを見てると、毎度のことながら鉛玉をぶちこんでやりたくなる。何も知らないくせに、何も興味などないくせに、妙なところで感だけはいいものだからタチが悪いのだ。
「それを聞いてどうする。関係ないだろ」
「逃げ回ってるの、本当は借金取りじゃなくて教団からだったりして」
「…………」
「なぁ、本当にそれはお前たちの味方?」
「さっさと消えないとぶち込むぞ」
「面白いなぁ。助け合わないと生き残れないぐらい弱いくせに、仲間を疑って切り落とそうとするなんて。ホント、人間って愚かで面白い。でも、一番面白いのはクロス、お前だよな」
ティキの瞳を見つめたまま、ポケットに突っ込んだ手で拳銃を握り締めた。
この至近距離から一発ぶち込んでやれば、無駄に良く動く口を止められるだろう。ノアを殺すのに今更理由など必要ない。無防備だからと言って殺さない理由になどなりはしない。
「お前が14番目ならオレ、泣いて喜ぶんだけどな」
知ってか知らずか、そう言って笑みを浮かべると、現れた時と同じように音もなく立ち去った。

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