運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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ティキ祭中

某サイト様の所でクロス祭に引き続きティキ祭も開催されていました。すっごく萌える。幸せ。なので、便乗して私もここで参加してしまいます(それは参加とは言わない…)。ついでに今週中はティキとクロスを祭る週間にしてやろうかと思います。いや、それほどたくさん投下出来ないとは思うんですが、ね。


裏返しのカード -師ティキ-
 
「――フルハウスだ」
「ハートのストレートフラッシュ」
得意げに机上にカードを広げた相手を鼻で笑いながら、クロスはその上にカードを投げた。
「……おい」
「何だ?」
「その役、連続で何回目?」
「6回だ。その程度のことも憶えられないのか、馬鹿ノア」
「馬鹿は余計だ馬鹿は。イカサマばっかりしてるんじゃねーよ」
「知らんな」
もちろんイカサマだ。この手のギャンブルで路銀を稼いでいたこともあるのだから、カードのイカサマは得意中の得意だ。目を瞑っていたって出来るし今まで誰にも見破られたことなどない。見破られないイカサマはイカサマではないというのが持論だ。イカサマをされるのが嫌なら見破れるだけの目か、イカサマをやり返すぐらいの腕を身につけろということだ。
「面白くない」
「やりたいといったのはお前だろうが。負けた分の貸しはここの酒代と宿代で勘弁してやる」
「だからさ、オレ、金ねーって」
「金が無いのにギャンブルするな」
「お前にだけは言われたくない台詞だな、それ」
足を机の上に投げ出して伸びをする。急に部屋に押しかけてきてポーカーをやりたいと言ったり、負ければ面白くないと言ったり勝手なヤツだ。そもそも部屋に入る許可も出した覚えは無いのだ。だが物体をすり抜けてくるこいつを排除するのが面倒だし、ノアのくせに殺気や敵意も持ってないものだから放置している。
「お前の弟子に会った」
煙でリングを作りながらティキが呟いた。クロスの前に現れる時はいつも正装のクセに、行動はどこかに子供じみたものを残している。
「馬鹿弟子にか?」
「カードで散々負かされた」
「路銀を稼がせてたからな。鍛えてあるからイカサマも見破れなかっただろう。まぁアイツに勝てるのは俺様ぐらいだ」
「あー、やっぱりイカサマね。俺も自信あったんだけどなぁ」
まぁいいや、と言って、ティキはまだ半分ほど残っている煙草を灰皿に押し付けた。
大して気にもしていないだろうに服に付いた埃を払う仕草をすると、脇に置いていたシルクハットを手に取った。
「じゃぁ、俺行くわ」
「酒代払え」
「だからさ、金ねぇって。本当に。ここの分も弟子に付けておいてよ。どうせいつもそうしてるんだろ」
「ふん。お前のところの煩い双子に付けておいてやる」
「あー、それいいかも。でもあんまり苛めないでやってね」
帽子を被るとすっと近づいてきた。動きにあまり音を伴わないヤツだ。金が無いという割には立ち振る舞いはそれなりにまともだ。千年伯爵に仕込まれたのだとしたら、あのデブもたまにはまともなことをする。
軽く短く触れる唇。けれどその間にも唇を割って舌を入れることを忘れない。歯茎を撫でる舌先が生温かくザラリとしているのもいつもの感触。キスの上手さは「快楽」のノア故かどうかは今のところ聞いたことはない。
「――じゃぁまた」
「ふん、忙しいやつだな」
「それってお互い様。お仕事熱心なんだって、オレ」
皮肉をわかってるのかわかってないのか笑顔で答える。ノアのやることなどエクソシストを殺すかアクマを作るか。それを隠しもせずに言うなど変わったやつだ。だが変わっていることは嫌いではない。
「さっさと行け。邪魔だ」
「はいはいはい」
扉を開けて出て行くノアの背を見送って、ウィスキーがまだ半分残っている瓶に手を伸ばした。

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