運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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クロス祭に勝手に参加

大好きなサイト様でクロス・マリアン祭が開催されていました。しかも一週間祭りっぱなし!確かに、WJ48を読んだら祭りたくなる!で、参加したかったんですがやっていたのが絵チャだったので入り口で引き換えしてきました。絵は…なぁ(汗)。

でもそれでは寂しいのでここで勝手に参加(してるつもり)。便乗便乗。そしてこっそりこのSSを捧げてみたりなんかする。バレ無いだろうから好き勝手してる自覚あり(笑)。
↓WJ48号までネタバレだけど、基本的にはそれほどネタ部分は出てませんのでこのまま投下。(というか、一番のネタバレである師匠登場を堂々と言っている時点で伏せる意味が無い……)



行かないで -師ティキ-
 
 
傲慢で不遜で勝手でだらしなくて凶悪。
悪口に類することなら誰だって十や二十は思いつく。女は手当たり次第で酒は四六時中飲んでいて、金遣いは荒くておまけに他人に借金を押し付けるのが日常茶飯事。それがこの男、クロス・マリアンだ。これで神の使途であるエクソシストの一員で、しかも元帥なんていう地位についているのだから世も末だ。
「顔とテクだけは文句のつけようがないんだがなぁ――」
ティキは腰をさすりながら感想とも非難ともつかない声で呟いた。散々逝かされたせいで腰に力が入らない。この男と過ごせば半日は身体が使い物にならないのはいつものことだ。ゴロリと寝返りを打って先に身支度を始めている男を見上げた。
燃え盛る炎のような赤い髪が顔の右半分を隠している。勿体無いと以前言ったら、全部見せたら格好良過ぎて世の中の女性が失神するからな、と真面目な顔で返された。真面目口調の冗談――とその時は思ったが、意外に本気なのがこの成人指定を絵に描いたような男の呆れる実態だ。
「随分と抜けてるぞ」
「――あぁ?」
「『最強で最高で頭脳明晰で無敵な世の女性を虜にする男』だ」
「自分で言うなよ。突っ込む気力もなくなるだろうが」
「ただの事実だ。半端な貴様とは違う」
「あー、そうですか」
反論が無意味なことぐらいは承知の上だ。キツイ言葉も慣れてしまった。グサリとなるどころかチクリとも感じはしない。そんなものを一々感じていたら一日と持たずに神経が擦り切れてなくなってしまう。
「ちなみに、足りなければもっと褒め称えても良いぞ」
「……その自信、何処から来るんだか」
もそもそと動いて煙草の箱に手を伸ばすがあと数センチ届かない。と、はぁという溜息と共に長い指が反対側から箱を押して、箱はティキの手に収まった。驚いてティキが見上げると、クロスはやや不機嫌そうな眼差しを浮かべた。
「何だ。馬鹿ノア」
「いや――お前が優しいと不気味だなぁと思っただけ」
「なるほど。銃弾が欲しいってことだな」
「いやいやいや! 言ってないから、オレ」
「くだらねぇこと言ってるならさっさと出て行け。宿代払ってからな」
「だからさ、何度も言うけどオレにたかるなって。オレ、金ないんだから」
「煩い」
箱から煙草を取り出して火をつける。最悪な行動の中に少しだけ混じる気まぐれの小さな小さな優しさ。普段の態度が態度だから、きっと世の中の女は優しさと呼ぶには馬鹿馬鹿しすぎるほどの行動にも勘違いの「愛」ってものを感じてしまうのだろう。いったい何人がその罠に引っ掛かったことか。
咥え煙草のままもう一度ゴロリとベッドに転がる。伸ばした手の先に黒いコートの端が触れた。
「――なぁ」
「何だ?」
触れたコートの端を握り締める。硬いかと思ったが、案外コートの生地は柔らかくて薄かった。研究班が研究した特殊な生地を使っているから十分な防御力を有しているらしい、とは以前クロスの口から聞いたことだ。細かなバージョンアップをするたびに、本部に戻って来いとしつこく連絡を寄越してくると嫌がっていた。
「まだ、行くなよ」
「……あ?」
「もう少しここにいろよ」
自分で口にしておいてティキ自身が笑ってしまいそうだった。何て馬鹿馬鹿しいチープな言葉だ。少なくともエクソシストとノアの間で交わされることなどない類の台詞だ。今までのノアの、誰一人としてそんな台詞は口にした事がないだろう。
殴られるか、蹴られるか、鼻で笑われるか。そう思って反応を待ったが、想像に反してそのどれも返ってこなかった。不思議を通り越して不気味な気分になって顔色を窺うように顔を覗き込む。と、一瞬見たことのない表情が見えた気がしたが、すぐに普段のいけ好かない表情にとって変わられた。
「おい」
「な、なんだよ」
「上目遣いでもう一度言ったら、考えてやらないこともないぞ?」
「……暫く、ここにいろよ」
笑ってしまうかと思ったが、声は意外に真面目な響きになった。
そして「オーケー」と返ってきた声も、不思議なほどシリアスな声音だった。

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