運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | TOP↑

≫ EDIT

ずっと、君のこと

某方の日記で「拍手は誘い受け」と書いてあったので、長らく放置していた拍手を更新してみました。寂しがり屋の管理人が誘ってますのでお暇な方は相手してやってください。無表情のまま、心の中では飛び上がって喜びます。

そんな中で拍手文の方に入れられなかったSSをこちらに。ロマサガでラファジャミ。長い間書いていないCPですが、心の同位体(笑)であるS様に捧げます。




オイゲンシュタットの夏は短い。少し南へ下れば雪に覆われたバルハラントに繋がっているのだから当然といえば当然なのだが、この街が寒さに包まれる様をジャミルはあまり想像出来ない。常春とは言わないが、どちらかと言えば暖かい印象の方が強い。
だがそれが一般的な印象とは違い、自分だけがそう感じていることはわかっていた。ジャミルがオイゲンシュタットに対して暖かい印象を抱くのは、実際の気温や街の雰囲気とは別の理由からなのだ。呆れるような理由の存在に口の端を少しだけ上げて笑った。
「どうかしましたか、ジャミル?」
「んー、別に何でもないぜ」
「そうですか?」
「あぁ。何も変わらないなぁって、何もないなぁって、そう思っただけだからさ」
気遣うような黒曜石の瞳に笑みを向けた。何処となく穏やかな気分だ。本当ならサルーインとの決着などやるべきことは多くのんびりとしている暇など無いのかもしれない。だが今が一番落ち着く心境になるのだった。今更焦っても仕方ないという意味合いもあるが、隣に黙って立つ騎士はジャミルの心の水面を静かにしてくれる。
最初は型に嵌った態度や考え方に苛々させられたものだ。頼んでもいないのにジャミルを守るなどと誓われた時にはどうかしてると思った。早々に別れてやると本気で思っていたものだ。けれどあの時からずっと、ラファエルはジャミルの隣にい続けている。
「――ジャミル」
「何だよ」
「貴方のことは必ず、私が守ります」
「…………」
見た目よりも力強い腕がジャミルを抱き締めた。慌てて振り払おうとしたが抱き締められる力は強く、すぐに抵抗を諦める。丁寧な物腰のクセに、これで意外にラファエルは強情だ。人に伺いを立てるくせに自分の行動を変更することなど無い。勝手なものだなと思う。そして文句を言いつつも悪い気がしていない自分も勝手なものだと思う。
「ラファエル」
「はい」
「心配しちゃいない。だから、俺を守れとも守るなとも言わない。その代わりお前も死ぬな」
「ジャミル……」
「これから先、まだまだ人生長いんだ。サルーインなんかで終わりじゃねぇ。お宝探しの旅がいっぱい控えてるんだからな」
命を賭して守るつもりなら守ってもらいたくない。そう言えばラファエルは少しだけ困った顔をして、けれど先ほどよりも強くジャミルを抱き締めた。そして「必ず、生きて貴方を守ります」と、確固とした口調で続けた。
「……それなら、いい」
肌寒いはずの風を心地良く感じながら、ジャミルは瞼を下ろした。

| ゲーム関連SS | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。