運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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20万企画 -ヴァン←バル4-

第4話。意外と頑張って書いてるんじゃね?と自画自賛してみる。
バシュバルの方も書きたいのだが、eroが書けない。そして頭の大半はザックス君の可愛らしさに占拠されてしまっているという罠。ゾディアックプレイになかなか手を付けられない…。



「あれ? バルフレアは?」
息を切らしながら走って扉を開けた先に目当ての姿が見えなくて、ヴァンは落胆と困惑を混ぜ合わせたような声を発した。ヴァンの言葉を聞き振り向いたのは、食器を片付けていたパンネロとまだ一人席に座ったままのフランだけだった。
パンネロは「さっさと食べて。片付かないから」と短く言うとすっと洗い場の方に歩いて行ってしまった。声音が少し怒っていたように感じたが、食事時間に遅れるのはいつものことで、何故今日に限って機嫌が悪いのかと言う理由にはたどり着けなかった。
助けを求めるように目の前に座っているフランに視線を向けたが、彼女はいつものように「困ったわね」という表情で笑うだけだった。そして実際に問い掛ける前に、理由はその内わかるものよと、全て知っているかのように続けた。
「で、随分と息が乱れているみたいだけど、貴方は今まで何をしていたのかしら」
「ちょっとクーシーの所に行っててさ。説明に手間取ってたら遅くなっちゃって。……ところでフラン、バルフレア知らない? 確認したいことがあってさ」
「彼には会わなかったの?」
「うん。――どこ行ったんだろう。バルフレアの食事ってゆっくりだからさ、絶対間に合うって思って急いで来たのに」
別にバルフレアは食べるのが遅いという訳ではないし、必要ならさっと胃に収めてしまう時もあるが、基本的にはゆっくりと食事を取るタイプだ。育ちが良いものでね、と皮肉とも冗談とも取れる口調で言っていたことがある。
もっとも実際は別の理由だと知っている。食事時に専門誌や新聞に目を通したり、通信機を使って軍の通信を傍受して情報収集したりしていて食事に集中しないのだ。それにお酒を飲みながらの食事だから自然と長くなるともいえる。
「彼、何かを探していたみたいよ」
「え? もしかしてミスリル製の歯車のことかな? それだったらノノが持っていた機材とここにあった材料とで何とか作れそうだって、クーシーが言ってたんだけどなぁ」
「――ふふっ。そう。それは良かったわね」
「? 俺、何か変なこと言った?」
「いいえ。とても貴方らしいわね、ヴァン」
「?????」
「貴方は良い意味で変わらない、と言ったのよ」
赤い瞳が優しげに笑う。
フランは時折ヴァンに対してこのような表情を見せるのだが、ヴァン自身は何故フランがそのような表情をするのかがまったくわからなかった。普段は滅多なことで表情を変えることのないフランなのだが、笑うととても優しげな表情に変わる。そしてそういった表情をする時は大抵、バルフレアのことを話題にしている時なのだ。
ヴァンを見たままフランはゆっくりと足を組み直す。その動作は少しバルフレアと似ていた。
「早く教えてあげたら?」
「へ?」
「シュトラールの修理にメドがつきそうだって。彼、きっとそのことがすっかり頭から抜け落ちているようだったから」
「もしかして、材料とか探しに出て行ったの?」
「ふふふっ。貴方、きっと良い男になるわよ」
「??? どういう意味?」
問いかけにも、フランは笑うだけではっきりと答えてはくれなかった。
こうやって笑う時は何を聞いても教えてはくれない。本当の答えは自分で見つけろって事だ、といったのはバルフレアの言葉だ。バルフレアもフランに同じようにはぐらかされているのかもしれない。
「うーん、とにかく、バルフレアを探してくる」
「そうね。良い選択だと思うわ」
「パンネロにさ、もうちょっとメシ、置いててって伝えてくれる」
「ええ、良いわよ」
ありがとうと返すと、ヒントはね、とフランが言葉を続けた。
「貴方が一番探さなそうな場所じゃないかしら。彼、あれで寂しがり屋だから」
きっとフランには永遠に敵わないだろう。何故だかその優しい笑顔を見ていると、その思いは確信に変わるのだった。

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