運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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20万企画 -ヴァン←バル1-

サイトでやっている20万企画をブログに持ち込んでみた。
最近一気に書けなくなっているので、これで自分を追い込みつつ時間稼ぎ少しでもお待たせしないようにしようという一石二鳥(?)な計画。リク4番目のFF12-RW合流後のヴァンに構ってもらいたがっているバルです。……たぶん。短く、しかも続きます。すみませぬ。



その手が自分に纏わり付いてくる時、鬱陶しくてたまらなかった。子供の体温も、事ある毎にスキンシップを取りたがる行動も、オーバーな感情表現も、よく響く笑い声も。
別に不愉快だった訳ではない。だがこちらの都合などお構いなし、時間も場所も状況も関係なくってのは正直誰だって困るはずだ。人がいても「好き」の言葉を連呼し、何処に行くのも後ろを付いてくる。二言目には名前を呼び、自分の思いがどれだけ大きいかを語りだす。空賊になる。ずっと側にいる。今度は俺が守れるようになる。
聞き飽きた言葉の塊だ。あの旅の間どれだけ聞かされただろうか。
もともとそんな言葉を真に受けていた訳ではない。そんなものは麻疹のようなもので、誰でも罹るものでありながら誰もがすぐに治っていくものでもあるのだ。すぐに消えていく実態の無い陽炎を相手に、そのまま存在し続けろと強要するような愚かなことは自分の趣味ではない。
そんなことはわかっているのに。
「ねぇ、ヴァン。食材が足りなくなってるんだけど」
「うーん、人が一気に増えたからな。取り敢えず南の方に食材が豊富そうな草原があったから、明日はあそこを探索してみよう」
「なぁ、ヴァン。材料が足りないぞ」
「武器の素材かぁ。草原の近くに遺跡があったはずだから、そっちにも行ってみるか」
「ヴァン兄――」
「ん? どうした?」
次々に掛けられる言葉にも慌てることなく、自分で考えて答えを返している。1年前では考えもしなかったことだ。だがこのベイルージュの中でヴァンは確かに中心であり、頼られる存在だった。そして意外にも無駄なく的確な判断を下している。
子供は子供で多少は成長したらしい。時間とは偉大なものだ。危なっかしさがなくなったとは言わないが、一から十まで教えなければならないようなことはなくなった。これで手間がかからなくて済む。
「――で、どうして貴方はそんなに不満そうなのかしら」
「……別に不満なんかない」
「不肖の弟子が独り立ちしてしまって寂しいってところね」
「おい、俺はそんなこと一言も――」
「言ってなくても顔に書いてあるわ、というのは使い古された言い方かしら。でも残念ながら今の貴方を表すには一番的確な言葉よ」
長い髪を掻き揚げて真剣な表情で見つめ返してくる。が、赤い瞳は楽しそうに笑っている。
「他人事だと思っているな」
「思ってるわよ。少しぐらい素直になってみたら?」
「――何のことだ」
「いつまでも貴方の手の中にいると思って油断していたら、誰かに奪い去られてしまうかもしれないわよ」
馬鹿馬鹿しい。
いつもの口調でそう返した。だが視界の端でカイツに引っ張られていくヴァンの姿から思わず視線を逸らしてしまい、ままならない自分の感情に舌打ちをした。

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