運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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誰ですかっ!

山獄山獄山獄。うん、好きだ…ってちょっとヤバイ。誰ですか、困った呟きを発したのは! 変にスイッチが入ってぐらぐらしてるよ。取り敢えず様子見のSS。キャラが掴み切れてなくて我乍ら酷い。


何かを守るなんてことは酷く苦手だ。
最初から何も持っていなかった自分の手は、何かを抱き締めたり大切にしたりするということが出来ないのではないかと思うこともある。十代目を命に替えても守るという決意に嘘などないが、自分にその資格があるのかどうかはわからないままだ。
でも守るのならまだ良い。自分の身を盾にして、自分の力を剣にすれば良いだけのことだ。だがそれが守るから守られるになった途端、まるで街頭で延々と流されているだけで頭に入ってこないCMみたいに希薄になる。自分に何故関係があるのかわからなくなる。
「……ツナ、は、無事だろう?」
「山本――」
続けるはずの言葉が見つからなくて音が途切れる。
山本の苦しげな息遣いだけが空気を揺らし、血生臭い匂いが嫌に鼻につく。無理に笑って見せる顔が余計に痛々しかったが、目を逸らすことなど出来なかった。
「死に、は、しねーって」
「馬鹿…野郎……」
傷は深いがどれも致命的なものではない。それぐらいはわかる。だが自分が傷を負うことには何の躊躇いもないが、それを傍らで見ているのは痛かった。本来なら自分が十代目を庇って受けるはずだった傷だ。それなのに、何故。
「お前何考えてんだ。俺まで庇う必要があるかよ」
「ある」
「馬鹿。ある訳ないだろ。俺が十代目を庇おうとしたのに、何でお前がわざわざ割り込んでくるんだ」
途中で叩き落すには気づくのが遅かった。だから自分の身体で十代目を守ろうとしたのに、庇った獄寺の前に山本が飛び込んできたのだ。
守ってもらう必要などないのに。自分はそんな価値などないのに。何故こいつはいつも理解不能な行動に出るのか。
「だって嫌だし」
「……は?」
「俺、獄寺が怪我するの見たくねーし」
「俺は…十代目の右腕だ。怪我の一つや二つ気にしてられっかよ」
「それでも俺は、嫌だ」
手首を掴まれる。血の感触。傷を抑えていた手の平は真っ赤に染まっている。まだ血が止まっていないのに傷口から手を離すなよ、馬鹿。お前って本当に馬鹿だ。学校の勉強もダメなら常識もないときてる。
「俺は、お前が怪我するのは嫌だ」
「何度も言うなよ馬鹿。聞こえてる」
「お前がツナを守るなら、俺がお前を守る」
「いら…ねーよ」
「心配すんな」
「…………」
「お前を守って、ちゃんとお前にツナを守らせてやる」
――せっかくお前が見つけたお前の「大切なもの」だからな
当たり前のように笑うから、ズキリと心臓が痛んだ。


山本は獄寺が守りたいものも含めた獄寺の全てを守りたいとか。
獄寺は与えられることや愛されることに不器用で、表現するのも苦手。だからストレートすぎる山本の感情が、逆に良くわからない。そんな距離感が好きです。

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