運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | TOP↑

≫ EDIT

祈りに -師ティキ-

一度萌え始めるとダメなんだよなぁー。と呟きながら師ティキ。
Dグレはマイナー路線まっしぐらでも、もう気にしないことにした。どうせティキ受け自体が超マイナーなんだし今更なんだし。



ベッドに横たわる赤い髪の不遜な男に一瞥をくれてやってから、痛む腰を庇うようにそっと立ち上がる。床に触れた足には妙な浮遊感が残っていて、自分のものでないような力の入らなさに半分泣きたい気分になった。
床に散らばった自分の服を探って、中から無事な煙草を救出する。口に咥えて火をつけて一気に肺の奥まで吸い込み、たっぷり五秒呼吸を止めてからゆっくりと吐き出す。そこで体力の限界。壁に身体を預けてズルズルとその場に座り込む。
全くいい加減にして欲しいものだ。好き勝手突っ込みまくって、何とか逃げ出そうとしたら意識が飛びそうになるまで激しく掻き回して。無理な体勢を長時間取らされた挙句に休憩もなしに第二第三ラウンド突入とは、いったいどれだけ人間離れした体力をしているのか。お陰で今日予定していた仕事はキャンセルだ。自分の身体も支えられないのに人間を殺すことなんてさすがに出来ない。指一本だって動かすのが億劫だ。
「あー、また千年公に怒られるわ、オレ」
「……煩い。慣れてるだろうが」
当たり前のように返ってきた不機嫌そうな声に、頭をうな垂れたまま視線だけをベッドに向ける。聞こえた声よりさらに数倍不機嫌さを増した剣呑な表情をしたクロスが、面倒くさそうに身体を起こした。
「飯食わしてもらってるんだから恩返しぐらいしないと、だろ」
「随分常識的な意見だな」
「オレはお前と違って常識があるの」
「つまらん冗談だ」
「冗談じゃねぇっての。ったく、どうしてくれるんだよ。本気で立てねぇっての、オレ」
「寝てろ」
「そりゃまた、素敵なご意見で」
溜息混じりに呟いて、もう一吹かしする。
大きく息を吸い込むだけで腰がじんじん痛み出す。だが中心を突き抜けていくような痛みは同時に別の感覚も呼び起こそうとする。散々埋め尽くされた直後だというのに、それとも直後だからか、疼きはあっさりとティキの身体に広がっていく。必死に意識を逸らそうとするが一度自覚してしまった感覚は次第に熱をもってくる。
ふと視線を感じて顔を上げれば、揶揄の表情を浮かべたエセ神父の顔。にやりと笑う容貌は神の使徒ではなく悪魔のそれに類するものだ。
「来いよ」
「……立てねぇって言っただろう」
「床が趣味なら俺は別に構わないぜ。ただし後で背中が痛いって喚いても知らないがな」
「いつだってオレのことを気遣った為しがないくせに」
「失礼な奴だな。いつだって俺は奉仕精神に溢れている。神に誓ってな」
「それが嘘だってんだよ」
乱雑に転がっている空き缶を一つ手繰り寄せ、吸いかけの煙草を放り込む。その動作に少し腰をひねったらそれだけでまたずきりと痛んだが、クロスは見ているだけで手を貸すどころか眉一つ動かさない。まったく、どうしようもない鬼畜神父だ。
全く力の入らない身体をどうにか動かしてベッドに近づくと、長い指が強引に腕をつかんでベッドに引きずり上げた。
「――ってぇよ」
「貴様は文句ばっかりだな。自分で立てたご褒美をやろうってのに」
「褒美? お仕置きの間違いじゃねぇのか?」
「何だ。お仕置きされたいのか」
「誰が、ンなこと言った」
「遠慮するな」
「遠慮なんかじゃねぇーよ。あぁ! もう!」
せめて生きてる間に解放してくれよ、とまったく信じていない神様にお祈りをする。この人でなしの神父に比べたら自分は随分と無害なものなのだから、天罰を下すならこいつから先にやってくれ、と心の中で付け足した。祈りなんか、届くことがないことは知っているけれど。
閉じた瞼の向こう側から、最悪の神父が喉を鳴らしながら楽しそうに笑っている顔が透けて見えた気がした。

| Dグレ | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。