運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | TOP↑

≫ EDIT

愛の名の下に1 -バシュバル-

「キミのことが好きだ」
「……アンタ、頭でも打ったのか?」
「いや、思ったことを言ったまでだ」
「だったら尚更性質が悪いな。一度医者に診てもらえ」
「何故? 本心を言ったまでだ」
「本心だからこそ、だろうが。暑さでヤラレタか?」
肩に回された手を叩き落してやろうとした。だがバッシュの手に一瞬早く力が入り手は空振りをした。押された身体は簡単にバランスを崩す。近づけられていた顔から逃げるように状態をやや反らしていたのが災いした。
掴むものも支えるものもなくして後ろの壁に倒れる。ドンと肩からぶつかった衝撃は意外に強くて顔をしかめる。
「正気だ。私はキミのことが好きだ」
「……アンタ、何が言いたい」
「何、とは?」
「急にそんな台詞を口にして、まさか俺を口説いているつもりか?」
「いや」
「じゃぁ、そんな台詞は迷惑だ。金輪際――」
「口説いているのではなく、脅迫しているのだ」
三度の瞬きを繰り返す。頭の中でバッシュの台詞も三度繰り返す。
単語は頭の中に入ってくるが意味が脳に伝わらない。こいつはいったい何を馬鹿なことを言っているのか。普段は糞がつくほど真面目なくせに、どこか方向性が常人と違っている。瞳に宿っているのが狂気とは正反対の静かな眼差しだからどう対処していいのかわからない。
真っ当な疑問は肩の痛みに掻き消されてしまいそうだ。
「脅…迫?」
「そうだ」
「何の為に?」
「普段のキミらしくないな、バルフレア。察しの良いキミなら私の言葉の意味がわからないはずあるまい」
息がかかる。酒でも飲んだのかと思ったが呼気にアルコール臭は混じっていない。瞳に浮かぶのも普段の冷静な色合いだけだ。性質が悪い。
身をよじってバッシュとの距離を僅かに広げる。それでも鼻と鼻の間は10cmほどしか空いていない。
「で、この次は?」
声に動揺が走りそうになるのを抑えながら辛うじて問い掛ける。口角を上げて、目を細めて鼻で笑い、いつもの辛らつな表情を浮かべる。身体を支える為に壁についている手の平が汗で滑りそうなのを力を込めて抑える。ここで隙を見せる訳にはいかない。
「押し倒そうかと思っている」
「乱暴な将軍様だな」
「取り押さえるのは慣れている。コトを済ますだけなら立ったままでも問題あるまい」
「――物騒なことで」
「だから脅迫だといっただろう? 協してくれるようにね」
「……で?」
「同意をいただけるかね?」
同意なしでここで無理矢理ねじ込まれるか、ここよりマシな場所で自ら足を開くか選べってか? 嘲笑と共に返したら、概ねそんなところだ、と真面目な顔で肯定してくる。
こういう思考回路が固い人間は扱いに困る。まともな時は真面目過ぎる行動で息が詰まるし、一度線路を外れると予想の遥か斜め上を突っ走ってくれる。ほどほど、という言葉を辞書に載せて欲しいものだ。
「私はいたって真面目だ」
「アンタは、真面目だから性質が悪いんだよ」
「それで?」
「……返事を催促する男は嫌われるぜ?」
「否定と受け取っても?」
「…………」
――クソッタレッ
叩きつけることのできない罵倒を胸中で呟いて天井を仰ぎ見た。


鬼畜バッシュ小父様を狙ったら、ただの変態オヤジになる罠(汗)。
常々思ってるがどうも私が書くとただのエロ親父か天然将軍かのどちらかになる。格好良い将軍様もたまには書いてあげたいものだ。
続き? 勿論未定ですよ(ニコッ)

| FF12 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。