運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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偽りの瞳3 -ヴァンバル-

これだけ近くにいて、これだけ熱を感じて、これだけ長い間ヘイゼルの瞳を覗きこんでいたら理性の柵なんて最初からないのと同じだ。止めろと力強く言われたら、強引に腕を振り払われたら、その瞳が興味ないと言っていたら。それなら止められた。これ以上進むことなんて出来なかった。
けれど拒絶の言葉は弱くて、腕はじっと手の中にあって、瞳は理性を砕くように艶っぽかった。これでどうやったら自分の欲求を抑えられるだろうか。どうやったらヴァンの眠っている理性を叩き起こすことが出来ただろうか。
バルフレアが悪いのだと言いながら、本当は自分が悪いことはわかってる。バルフレアの身体が熱くなるのはヴァンが熱を注ぎ込んでいるからだ。バルフレアが逃げないのはヴァンが捕まえているからだ。バルフレアの瞳が艶やかに誘うように見えるのは、ヴァンがそうあって欲しいと望むからだ。
わかっていても止まらない。止まらないと言い訳をしながら、止めようとすらしない。沸き起こってくる熱の激しさはヴァンの中に留めておくには熱過ぎる。間欠泉が勢いよく噴き出すのと同じで、火傷するぐらいの熱を放出せずにはいられない。その熱がヴァン自身だけでなくバルフレアも傷つけてしまうかもしれないと不安を抱いても。カラカラに乾いた欲求が止まることを許してくれない。
「……ずるいよ」
理性が利かないぐらい俺を好きにさせるなんてずるいよ。理性を砕くくらい俺を魅了するなんてずるいよ。俺を受け入れてくれないくせに小さく扉の隙間を見せるなんてずるいよ。俺が不安を見せたら心配してくれるなんて、そんな甘さはずるいよ。ずるいずるいと、バルフレアのせいにしている俺を嫌わないなんて、ずるいよ。
腕を掴む手に力を込めて近づく。引き寄せるというより、動かないバルフレアをよじ登るように。身体を近づけて肌を触れ合わせて、背伸びをしながらヘイゼルの瞳にヴァン自身の顔が大きく映るように。その瞳を独り占めするように。
「――バルフレア」
「…………」
「俺、熱くてたまらないんだよ」
「……熱、いなら…離れればいいだろうが」
「離れたらもっと熱い」
「熱いのは、おまえ自身だろう」
「じゃぁ、バルフレアは少しも熱くないの?」
「…………」
そこで無言で返さないでよ。
熱くない。そう言ってくれれば少しは理性も起きるのに。
この場で無言は肯定の言葉だよ。わかってる?バルフレアだったら俺を言い包めるような台詞、簡単にいくつも思いつくだろう。だったらそれで俺を止めてくれよ。俺を諦めさせてくれよ。いつもの冷たい言葉を俺に打ち込んで、俺に止めを刺してくれれば良いのに。
「バルフレア……」
「…………」
「バルフレアも熱くてたまらない?」
「…………」
「ねぇ、無言は肯定だって思っていい?」
「……煩い」
瞳を逸らさないで。揺れる心をこんなに間近で見せないで。俺はそれに付け込んでしまいたくなる。手に入れられる状況を目の前で作られて見過ごすほど俺は無欲じゃない。欲望が満たされるチャンスを晒されて手を伸ばさないほど、俺はバルフレアのことを考えられない。自分の欲求を満たすだけで精一杯だ。
その唇を、俺に頂戴。
その熱を、俺に頂戴。
ううん。バルフレアの全てを、俺に奪わせて。


原稿中の某H様にブレイブ代わりにSSの続きを。ただしまたもや続く(汗)。
1話から時間的には5分もったってないと気づいて脱力。究極の焦らしプレイ。でもこれがヴァンバルの醍醐味だよね!二人だけ状況が把握できなくてアップアップしてる関係が良いよね!と自分自身を納得させておきます。

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