運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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誘われて -ヴァンバル-

レヴァナント、バルフレア合流直後。
まぁほとんどストーリーには関係してないのでそのままUPします。
アレティキばかり書いてたのでテンポが掴みにくい……。



振り向いてその姿を確認して、視線を戻す。
けれど時間をおかずにまた振り向いて、そこにその姿があるのを確認する。
何度でも。何度でも。
振り向いた先にある、長い手足を所在なげに組んで壁際にも垂れている長身の姿。気ダルそうに伏せがちなヘーゼルグリーンの瞳と、形の良い唇。周りと馴れ合う気がないことを漂わせている空気と、けれど昔に比べてやや柔らかくなった雰囲気。
確かにいる。
ずっと追いかけて追いつけなくて。手を伸ばそうとしたら消えてしまって。けれどまた目の前に現れてくれた、大切な大切な人。
側にいなければいつでもバルフレアのことばかり考えていた。今何処で何をしているのかと。けれど側にいてもいつもバルフレアのことばかり気にかかる。まだここに居るの?何を考えているの?俺のことを見てくれているの?
欲求も不安を尽きることがない。

ふと、バルフレアが瞳を上げた。
バルフレアを見つめていたヴァンの瞳と、視線を上げたバルフレアの瞳が交差する。どきりと心臓が痛いぐらいに鼓動を強くする。何度見ても、慣れることがないぐらい、ヘーゼルグリーンの瞳は綺麗だ。
口角が少し上がり、バルフレアはいつもの皮肉な笑いを浮かべた。右の端に少し血が滲んでいるのは、思わずヴァンが殴ってしまった時に切れてしまったものだ。
綺麗で憂いを含んでいてそして挑発的。そんな笑みを浮かべたまますっと身体を翻してラウンジを出て行った。
視線の熱だけ残して扉の向こうに消えた身体。
慌てて、追いかける。

「――どーした、慌てて」

くくっと笑いながら声が投げかけられる。

「どうしたって…それは俺の台詞だよ。俺を呼んだくせに」
「はん。言うようになったな」
「そりゃぁいつまでも追いかけてばっかりじゃないんだ、俺だって」
「俺を殴るぐらいには成長したみたいだしな」
「もしかし……結構根に持ってる? バルフレア」
「まさか。俺はそんなに小さい男じゃないぜ」

口元は笑ってるけど瞳は笑ってない。
本気で怒ってるって訳じゃないけど機嫌が良い、とは対極。

でもそれが妙にそそられる、と言ったら益々機嫌を損ねるだろうか。
バルフレアの瞳には冷たい光が似合う。冷たく鋭い視線が美しさを際立たせて、その近寄り難い空気が澄んだ輝きを放つ。

「――ねぇ、バルフレア」
「あん?」
「俺と二人きりになりたかったから、不機嫌なふりして俺を誘ったんだ」
「…………」
「――そう、言ってよ」

そんなこと絶対に認めないだろうけれど、それが本当だってわかってる。だって俺も、どうやってバルフレアを誘い出そうかと、そればかり考えていたんだから。

「お前とヤリたかったから誘ったんだぜ」
「えっ……?」
「――って言えば宜しいですか、船長?」

一瞬絶句してしまったヴァンに、バルフレアは余裕の笑みを浮かべた。

「……やっぱりバルフレアはずるい」
「失礼だな。ご要望に応えたまでだ。サービス精神旺盛で涙が出そうだろう?」
「何だよ。俺ばっかりかよ」
「お子様は詰めが甘いな。まぁ少しぐらい本気も混じってるかもしれないぜ」
「俺なんか、1000%本気だよ」

悔しくなって少し拗ねた口調でそう言うと、バルフレアは小さく驚いた表情をして、そして柔らかい表情で笑った。

「それはそれは――光栄だな」

不思議と口調に揶揄は含まれていなかった。

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