運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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夢の中の悪夢 -キャメティキ-

本誌ネタなので伏せます。
WJ25号の内容をロード×ティキ(キャメティキ?)風味で。
苦手&ネタバレ不可の方はご注意を。


 
==========

「ティッキー……」

呟いた言葉が自分のものとは思えないほど、親を探す子供みたいに頼りなく震えているのがわかった。けれど目の前の光景に思考回路がショートを起こしていて、何をどうすれば良いのかわからない。自分が何をしなければいけないのか、この状況が何を現しているのか、全く頭が追いつかない。

ティッキーはいつだってどこか抜けていた。
年上でもういい大人のはずなのに、学はないしお金もないし住む家もない。仕事をする時はまともな格好をして口調も少しはましになるけれど、基本はだらしなくて面倒がりで大雑把で頼りがいなんて欠片もない。
それでもティッキーは優しかった。わかり易い優しさじゃないけど、寝付けない夜とかふと気づくと側にティッキーがいてくれたりする。文句を言いながら、間違いだらけでも宿題を手伝ってくれる。面倒臭いといいながら、何かを頼めばいつだって手を貸してくれる。
大人なのに全然大人じゃなくて。きっと大半のことはロードの方が上手にこなす。言い合いしてもいつだってロードの方が勝つ。いつも怒られて謝るのはティッキーの方だ。いつも面倒ごとを押し付けられるのはティッキーだ。

それなのに。
それなのに。

ロードの記憶の中のティッキーはいつだって笑っている。
今彼がロードに向かって見せているように、少しだけ目を細めて、小さく口角を上げて微笑む。口の端だけで笑ってるのに少しも嫌味っぽくはなくて、自分に向かってる全てを静かに受け止めているような柔らかで静かな笑みなのだ。
その柔らかさがいつもは何となく気に入らなくて、でも今はたまらなく不安になる。お願いだから。そんなに優しく笑わないで。全てを悟って受け入れないで。
本当はティッキーがそれを望んでいたのだと気づいていたけれど、それでもティッキーを失いたくなかった。大切な大切な存在だから。本当の家族ではなくても、本当の家族以上に大切な存在だから。ティッキーにずっと側にいて欲しかった。

駆け寄ろうとしたのに足が縫い付けられたように動かない。
ティッキーは静かに手をかざして、いつもの笑みを浮かべながら「いい」と一言。短く、小さく、優しく呟いた。

いい、って何が?もう助からないだろうから助けに来るなと?クラウン・クラウンの能力に巻き込まれたら危険だから近づくなと?それとも自分の「仕事」は最後まで自分がやるから手を出すなと?それとももう――終わりにしたいと?

疑問は喉で詰まって結局は無音の空気しか吐き出せない。
いつも滑らかに動く口が意思に反して全く動かない。
どんな能力も家族を、ティッキーを助ける為に使えないのなら意味はないのに、指先にいたるまで全く動かない。

ティッキーの優しい瞳が、動かさせてくれない。

「悪いな……ロード」

謝罪の言葉なんて、聞きたくなかった。
どこか抜けてて頼りなくてだらしなくて面倒がりで学もお金もなくてもいいから。悲しそうな瞳で謝らないで。悲しそうな瞳のまま、無理に笑みを見せないで。

ティッキーが一番傷ついているのに。自分が消えることにではなく、自分が消えることで家族が傷つくことに傷ついているのに。いつでもそんな気持ちは知らないフリをして、優しく微笑むのだ。

「ティッキー……」

呼べばいつでも面倒くさそうに振り返るその身体は、冷たい床に倒れたまま微動だにしなかった。
乱れた髪が表情に影を落として、長い手足が妙に力なく投げ出されていて、とても小さく見えた。ロードよりも年上で長身のはずなのに、まるで迷子の子供のように頼りなく寂しそうに見え、感じたことのないほど鋭い痛みが心臓に突き刺さるようだった。


お願い、ティッキー。
もう馬鹿にしないから、宿題も手伝わなくていいから、今度は僕がティッキーの仕事を手伝ってあげるから、もう一度目を開けて、そして気ダルそうに笑って。
僕を見て、笑って。
お願いだから、もう一度。


ロードの膝枕にハァハァ。ティキの出血にハァハァ。終始浮かべてた笑みにハァハァ。アレティキにハァハァしつつキャメティキにもハァハァ。萌え過ぎて一週間たっても萌えが抜けない……。

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