運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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教えておくれ -アレティキ-

D灰でアレティキ。感情自覚済みなアレンと、無自覚で天然誘い受けなティキ。
困ったと思いつつ軌道修正する気のないティキに萌え。



ねぇ、ホント、お願いだからこれ以上大きくならないで。
これ以上大きくなったら自分の感情を抑える術は知らないし、大き過ぎる感情を表す方法も知らない。この感情の正体もどうしてそんな感情を抱くのかわからないし、俺自身はどうしたいのかって聞かれてもやっぱりわからない。
ホント、困った。
これ以上どうしろと?
拒絶出来ないものを増やしたくないのに。

「――俺、少年が好きなんだそうだ」
「何ですか、それは」
「ロードがそんなこと言ってた」
「それで? だから僕のことを好きだっていうんですか?」
「良くわからないけどな」
「わからなくてよくそんな言葉が言えますね」
「他に何て言えばいいか知らない」

素直に思ったままを言えば少年の表情が少し歪んだ。
予想外だ。ここは「僕もです」なんていう、昨日ロードに読まされた少女漫画みたいな展開を期待していた訳ではない。だがいつものように怒鳴るか嫌がって見せるか。そのどちらかだと思っていたのに。
ギュッと心臓が痛くなる。それはノアが怒りに震えて人間を殺せと騒ぎ立てるものと同じぐらいに強くて、そのくせ痛みの種類は全く違った方向を示す。痛くて呼吸が乱れて喉の奥がピリリと痺れを訴えてくるのに、この痺れの中にずっといたいものだと願ってしまう不思議。脳髄から手足の先まで支配されてしまう。
手を伸ばしてアレンの頬に触れた。手袋越しに触れているのに、少年の頬は温かい。先ほどまで悪魔と戦っていた時の余韻か、それとも今新たに生み出された熱か。それを計る術はない。それを悪魔との戦いのせいだと自分の中で結論付けると、また一つ呼吸が苦しくなった。

「――不思議だ」
「何がですか」
「少年の側だと俺、苦しいんだよ」
「じゃぁ何故、何度も何度も僕の所に来るんですか」
「苦しいのに嬉しいの。 俺って変態?」
「……変態ですね」
「あ。さすがに傷つく」

冷たい言葉に心が痛むけど、さっきからずっと感じている心臓の痛さに比べればとても小さな痛みだった。少年から発せられる言葉にいちいち傷つきはしない。傷ついたとしても気にならない。もう既に傷のない場所を探すのが困難なほど、この心は痛みを流し続けているから。

「なぁ、少年」
「何です」
「俺、少年を好きみたいだよ」
「……その言葉の意味も判らないのに、ですか?」
「少年はわかってる?」
「――――えぇ」

返事までにやや長過ぎる間があったが、敢えて突っ込まなかった。
複雑で壊れやすくてそのくせ真っ直ぐと立つ姿が気に入ってるのだ。限界が来るまで強風の前に俄然として立ち続け、限界が来たら真ん中からぽっきりと折れてしまうような、そんな身を削る姿が。

「じゃぁ少年が俺に教えてみるとかどう?」
「嫌ですよ。どうして僕が」
「俺だけ見て欲しいから」
「冗…談を――」
「本気だよ。俺に教えてよ、『好き』ってやつを」

苦痛と衝動と欲望よりもその感情が大きいものなのか、教えて。奪うより与える方が良いなんて虫唾が走りそうな言葉を俺に流し込んでみて。拒絶出来ないぐらいに、激しく。

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