運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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熱と引力 -ヴァンバル-

ピタリ、と背中に温かいものがくっつく。
それはバルフレアよりも高い体温で、背中はあっという間に熱に包まれていく。
「おい、馬鹿ヴァン。何をしてる」
「くっついてる」
「そんなことわかってる」
必要最小限に返ってきた言葉に舌打ちをしながら答える。
「暑苦しいだろうが。どけ」
「バルフレアってば冷たい……」
「はっ。お前はお子様体温だからな」
「うー、意味違うし」
わかってて言っているのだ。だが実際にヴァンの体温は平均よりも高い。そしてバルフレアの体温は平均よりも随分と低い。だからただ触れ合っているだけでバルフレアにとっては熱くてたまらないのだ。しかも背中にぴったりとくっつかれたのでは堪ったものではない。
「どけ」
「無理」
「無理もクソもあるか。さっさと離れろ」
「本当に無理。だってバルフレアの背中に吸い寄せられるんだもん」
この背中には大地よりも強い引力が働いていてヴァンを引き寄せる。そして一度近づいたら二度と離れることなんてできない。ずっとずっと。
「……迷惑な話だ」
「酷い!今のは俺の愛の告白だよ!」
「暑苦しいのは好きじゃないと言っただろう。さっさと離れろ」
頭に拳骨を一発。身体が少し離れたところで蹴りを一発。うぎゃとか、うげっとか、ちょっと人間離れした声が聞こえたが無視して離れる。少しでも躊躇ったり情けをかければまたヴァンのペースに引きずり込まれるのはわかっている。
「バールーフーレーアー」
「恨めしそうな声で呼んでも却下だ」
手持ちの図面でパタパタと背中を扇いで熱を追い払う。
ヴァンの体温は厄介だ。熱くて熱くて、身体が離れてもまるでそこにいるようで。バルフレアの体温を狂わせて、本来のものでない熱を生み出してしまうのだから。どれだけ引き止めようとしてもバルフレアの意思とは無関係に、ヴァンに引きずられて上がっていくだけなのだから。
「――ったく。どっちがどっちなんだか」
「? 何のこと?」
「何でもないさ」
どっちがどっちに引かれているのか。
向かい合うベクトルの力関係なんて、もうとっくにわからなくなっている。


くっつかれたら心も身体も乱されちゃうよ!というバル。
ヴァン頑張れ!今なら押し倒せるぞ!(←無責任な煽り)
FF12-RW発売記念、ということで。

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