運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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境界 -サナダテ-

世界はいつだって紅い。
隻眼で見るから世界が紅いのか、戦場で浴びた血のせいで世界が紅いのか、身の内の炎が紅くするのか、それともいつか出会ってしまった炎よりも紅い鬼が世界を紅く変えたのか。

そんな取りとめもないことを夕日に照らされた辻でぼんやりと考えた。いつにも増して赤味が強くまるで本当に燃えているような赤だと思ったのは、自分のことながら少々感傷に過ぎる。戦場を駆け巡り逆らうものは容赦なく撫で斬り、独眼竜には血の替わりに冷たく青い液体が流れているのだとすら言われているのに。
おかしくなってくつくつと声に出して笑う。

「どうかしましたか、政宗殿」

頭にquestion markを十個ぐらい浮かべた間抜けな表情で、手にはしっかりと団子の串を握ったまま覗き込んでくる瞳。
突然立ち止まったかと思ったら、理由もわからず笑い出したのだ。他人から見ればさぞ不気味な状況だろう。だが覗き込んでくる黒真珠のような瞳は嫌悪に類する色合いは一切浮かべておらず、純粋に不安と心配だけをたたえていた。
真っ直ぐと至近距離で向かい合いながら。

政宗は腰の剣に手をかけた。
戦場とは違い街中だ。六爪は持ち歩いてはいないが腰には左右一本ずつの帯刀している。そして向かいにいる男は今現在丸腰だ。もしかしたら懐刀ぐらい忍ばせているかもしれないが、男が得意とする二槍はここにはない。

「……幸村」
「? 政宗殿?」

手にかけた刀を一閃。
そうすれば戦場の赤い鬼は、夕日の中の赤い骸に変わる。その光景を瞼の裏で想像すると奇妙な高揚感が沸き起こってくる。こんな所で仲良く並んで散歩、などという平和的な光景よりも、よほどその殺伐とした光景の方が自分に似合っているような気がする。
そして自分も、それを望んでいる気がする。
赤い血を求める、青い竜が。
高揚感で口角が上がろうとする。

と、

「――この団子、旨いでござるよ」

柄にかけた手にそっと触れる幸村の左手。
そして右手で目の前に差し出される団子の串。
沈みかけた夕日が政宗の右頬と幸村の左頬を赤く赤く染め上げる。燃えるように、血のように、熱そのもののように。

「…………」
「最後の一本です。政宗殿も食されよ」

幸村の手が離れ、政宗もそのまま刀の柄から手を離した。そして差し出された団子と幸村の顔をじっと見つめながら、ゆっくりと串を手に取った。

「――後で、喰いたかったとか言うなよ?」
「大丈夫でござる。まだ土産分をほら、これだけ買っておりますから」

そう言って腰に提げた団子の箱を見せる幸村に、政宗はやれやれと肩を竦めて笑った。


ふと狂気に取り付かれそうになった政宗と、自然とそれを静める幸村。
冬発売の続編が待ち遠しい。そういえば公式HPで新規参入武将投票してて直江兼続とかも入ってるんですが、ネタ的には千利休がいいと思う。お茶掛けたりするのかなぁ(笑)。

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