運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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期待しても -グレジャミ-

だから、別に何かを期待していた訳じゃない。
一ヶ月前のあの時だってたまたま街で見かけたから買っただけだ。それをグレイに渡したのだって、買い過ぎた荷物を抱えて宿屋に戻ってきた時に視線が合ったからだ。
たまたまそれがこの地方で言うところのバレンタインデーだっただけだ。そして滅多に一つの街に留まらないのに、たまたま仕掛けの攻略に手間取ってまだこの街にいるというだけのことだ。別に一ヵ月後にホワイトデーと呼ばれる日まであるなんて、つい最近知ったことだ。
それなのに、未練がましく店先に並んでいる甘い菓子を見ている自分の行動は何なのだろう。
「どうだい兄ちゃん。彼女へのお返し、買って行かないと怒らせることになるよ」
人の良さそうな顔をした店主が言って、お兄さんなら一つおまけするよと続ける。
「さっきの客にも同じ台詞言ってただろう」
「おや、敵わないなぁ。じゃぁ二つつけるってのでどうだい?」
その台詞も何人か前の客に言ってただろうと思ったが口に出さなかった。ただ自分が彼女へのお返しを買う、という前提で進められている話にちょっとだけほろ苦いものを感じた。
だからという訳でもないが、急に甘いものを口にしたい気分になり、じゃぁ2袋買うよと答える。
菓子は嫌いなわけじゃない。普段でも一人露店で購入して食べている。本当なら宿で出される甘いものも好きなのだが、一緒に旅をしているバーバラが現在ダイエット中なので控えているのだ。だから糖分が足りていないのかもしれない。
満面の笑みで告げられた値段に高いなと思いつつも、街全体を覆うお祭り気分に乗せられて、それでもいいかと思う。
「高いなぁ」
「お安い方ですよ」
言いながら袋からお金を出そうとすると、すっと手袋をした手が横を通った。それが誰のものであるかを認識するよりも早く、ジャミルが袋の中でつかんでいたのと同額を、店主に渡していた。
「――え?」
「おまえがこんな可愛い菓子を好むとは、な」
「グレイ……。アンタ武器屋に行くんじゃなかったのか?」
「用事はもう終わった。お前こそこんなところで油を売っている場合か?もう皆、集合しているぞ」
「え?もうそんな時間か?!」
「さっさと来い」
「ちょっ――お、おい!」
愛想も何もなくさっさと踵を返して歩いていくグレイに、慌てて小走りでついていく。
手の中には、甘い菓子の袋が二つ。

――なぁ、何かを期待してもいいのか?


ホワイトデーだからって、何この甘いだけの嘘臭いSS?!
他にも書きたいCPがあったんだけど、現状ではグレジャミだけで手一杯でした。TODとFFとTOAは一週間遅れぐらいでサイトの方にUPしたいと思います。たぶん。

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