運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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アシュルク -ほら、一緒-

「アッシュ」
「…………」
「――アッシュ」
「……何だ?」
「アッシュアッシュアッシュー!」
「だからさっきから返事しているだろうが!」

続きを話さないルークに苛立って、読みかけの本を机に叩きつけて振り返る。と、そこにはまったく悪びれていない、それどころか満面の笑みを浮かべた顔があった。

「やっと振り向いてくれた」
「……はぁ?」
「ねぇ、朝食行こう」
「俺はとっくに済ました。一人で行ってこい」
「えー!一人で食うの嫌だ!」
「嫌なら普通に起きろ。今何時だと思ってる」
「えっと……12時?」

部屋の時計に目をやって、ルークはおずおずといった様子で答える。すでに「朝」と呼べる時間でなくなっていることはわかったようだ。キッと睨みつけると、身体を小さくして申し訳なさそうな表情を見せる。

朝寝坊ぐらいでいちいち怒るのも馬鹿らしい。
だが毎日の寝坊を散々注意されて、遅くても10時には起きると約束したのは昨日の事だ。三日坊主どころか一日も守れていない。

「ア…アッシュだって、起こしてくれたっていいじゃないか!」
「煩い! 起こしても起きなかったのはテメェだろうが!」
「起きるまで起こしてくれたらいいだろう! 今日は皆出かけてるから、せっかく二人っきりの朝食だったはずなのに。俺、すっごく楽しみにしてたんだぞ!」
「楽しみにしてたんなら起きろ!」
「でも……だって……。アッシュの意地悪」

ぐすり、と鼻をすする自分と同じ顔に、アッシュは溜息をつく。
アッシュにはルークの思考がやはりわからない。いや、予想することは簡単なのだが、どうしてそうなるのか理由がわからない。理解不能だ。些細なことを大げさに捉え、まるで世界の終わりだとでもいうように落ち込む。

放っておけばいいのだ。子供ではないのだから、腹が減れば勝手に何か食べるだろう。アッシュが同席しなくても関係ない。

机の上には読みかけの本。
だが――不思議と今は、色褪せて見える。

「………………ほら、行くぞ」
「――え?」
「食うんだろうが」
「アッシュ! ありがとう!」
「か、勘違いするな! もう昼だから俺は昼食にしようかと思っていた頃だっただけだ! いいか! 昼食だからな!」
「うん!」

180度表情の変わったルークは勢いよくベッドから飛び降りた。
その変わりようにやれやれとアッシュは溜息をついた。

口元が自然と綻ぶのを、自覚しながら。

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