運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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ディムスタ -桜と空と光と-

……何がそんなに楽しいのだ?

先ほどから思っている疑問をもう一度頭の中で繰り返した。
別にスタンが楽しいと感じているならそれを否定するつもりはないし、少しの休息ぐらいは問題のないことだ。綺麗だろうと問われれば確かにそうだと思うが、それでもはしゃぎまわって喜ぶようなものかと不思議に思う。

「ほらほら、ディムロス見ろよ!すっげー」
『わかった。わかったからそんなに我を振り回すな、スタン』
「だって腰に提げたままじゃ見えないだろう」
『だからと言って振り回す必要などない』
「なんだよー。せっかく良く見えるようにって思ったのに」

注意の言葉にぷっと頬を膨らませる。
子供のようにわかり易い反応だ。
一瞬、一秒毎にスタンの表情は想像を超えて変化していく。

「ここは日が良く当たるから、リーネで一番に桜が咲くんだぜ。春になったらリリスが弁当作ってくれてさ、村の中でピクニック」
『……お前なら桜よりも弁当の方が目的であろう』
「うっ……」
『今日は騒いでも弁当はないぞ』
「わかってるって! でもさ今日はすごく晴れてるから――」
『…………』
「ほら、空。ディムロスの髪の色みたい、だろ?」

スタンは空を見上げながら指差した。
雲一つない空。太陽が照らし出す澄み切った空。
桜の花のピンク色の向こう側に、どこまでも広がる青色。
千年前には見上げることの出来なかった尊いその場所。

「だからさ、ディムロスがそこにいるみたいで――ちょっと嬉しくってさ」

照れたように鼻をかきながら呟く。
青空と桜を背景に笑顔を見せる、それは金色の光のよう。
とても鮮やかで、美しい。
スタンが必死になって見上げている花々や、空よりも。

『…………あまり上ばかり見ていて、躓かぬようにすることだ』
「うん!」

もちろんそんなことは、伝えるようなことではないけれど。

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