運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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苦く甘く -ハロディム-

PS2版でアトワイト救出したんですが、あまりにもストレートなディムアトのラブラブシーンに思わず声を出して笑いました。ちょっ、今時そんなストレートな!聞いてるこっちが恥ずかしくなるよ。しかも何その、慣れてない感じ!あぁ、こう見るとディムアトのもどかしい感じもいいなぁ。
といいつつ書くならハロディムだ。戦友って感じの関係の方が好きなんだけど、やっぱり少し恋愛感情チックなものも混じってたら嬉しいなぁとか妄想。本当、書いてて自分だけが楽しいんだろうなって思いますが、それでも書く。子供時代です。

ちなみにTODネタは他にディムスタ書いてるんですが、これがなかなかまとまらない。旅のある一日みたいな話なんですがね。カーディムとかハロディムも中編ぐらいの話はプロット立てたんですが別人臭くて笑えて書けない(爆)。それでもいいよーって方がいらしたら一言下さいませ。勇気が出ますので。もっとディムロスサイト様増えないかなぁー。



じっと空を見上げていた。
正確には視線の先には青い「空」など存在していなくて、外郭で覆われた忌々しい大地が存在しているだけだ。日の光を遮り、皆の心を覆い尽くし、無差別に殺戮を繰り返すベルクラントを穿つ天上の大地。

その大地がディムロスの何もかもを奪っていった。
日常も、家族も、街も、自分が知るもの全て、自分を知る者全てを。

長年続く世界を二分した戦いのせいで、何もかも失ったという者は少なくない。どこにでもあるありふれた現実。けれど心に重く圧し掛かる現実。理解はしていても全て飲み込んでしまうには、ディムロスはまだ子供だった。

「ちょっとアンタ!」
「うわっ――」

鼓膜を叩いた明るい声と同時に、髪を強く後ろへと引っ張られる。あまりに突然のことにバランスを取ることも出来ずそのまま後ろへ尻餅をつくと、ひょいっとピンク色の髪が目の前に飛び込んできた。アメジスト色のくるりと大きい瞳が興味深そうにディムロスを見つめている。

「な、ん……だ?」
「ほらやっぱり、瞳は碧色だったわ」
「えっ?」
「兄貴!賭けは私の勝ちー」

訳もわからずにそのままの姿勢で見上げていることしか出来なかった。ころころと表情の変わる少女は子供のディムロスから見てもまだ小さく、そのくせ小さな身体とはアンバランスに言葉は人を喰ったような響きを帯びていた。
まったく見覚えのない顔だったが、ここにいるということは自分と同じように戦災孤児なのか若しくは軍の関係者なのだろう。

助けを求めるように少女の視線の方向に顔を向けると、赤い髪の少年が立っていた。少女よりは大人びた、けれどディムロスよりは幼い子供だった。
同じアメジスト色の瞳が少女にだけ優しく向けられていて、その柔らかな視線が自分を映していないことに、少しだけ寂しさを感じさせられた。無くしたものを思い出させるような色合いだったから。

「確かにハロルドの髪と瞳の色の関連性理論は正しいよ。今日のところは百戦百勝だ」
「あら、百一戦百一勝よ」
「はいはい。だが急に髪を引っ張るのはどうかと思うよ」
「仕方ないじゃない。ずっと上を見られてたら、私の位置からは見えないんだから」

自分の意見は正しいと言わんばかりに力強く宣言する少女――ハロルドをディムロスは黙ったまま見つめていた。あまりにも自分が感じていた世界の雰囲気と違うハロルドの様子は、ディムロスの理解の範疇を軽く飛び越えているようだった。
けれども何故か不快な感じではなかった。

「はい、あげるわ」
「――何?」
「見てわかんない?飴よ、アメ。一応あんたのお陰で勝ったし、一つだけあげるわ。私ハッカ味ってあんまり好きじゃないのよねー」
「でも……」
「はいはい、手を出して」
「…………」
「感謝しなさいよ。次代に名を残す天才ハロルド様の理論証明に一つ役立てたんだから。特別に誰かに自慢することを許可してあげるわ。――じゃぁね?」

ディムロスの言葉などまったく聞く様子もなく、言いたいことだけをさっさと言って手に白いアメを押し付けて走り去っていった。


それはやがて時代を変える大きな力の、最初の小さな小さな出会い。

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