運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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Stranded 4 -バルヴァン?-

薄い金色の髪を掻き抱いて自分の方に引き寄せる。細い髪が肌をさらさらと撫でていって、くすぐったい様なもどかしい様な感覚が背筋を駆け上っていく。

まだ子供だからなのか、背に回された手の温度が妙に温かくて、じっと触れられていると次第にその部分から熱さを感じてくる。掌の形そのままに熱さが生まれ、その熱が身体の奥から全ての温度を無制限に引き上げていくようだ。

感じたことのない高揚感と飢餓感。砂漠の砂がいくらでも水を吸い込みながらも満たされることがないように、どれだけ感じていても満足など訪れることがないように思える。このまま全てを飲み込んで、互いと互いの境界線がなくなるまで溶け合って、それでもきっとまだ満たされないと心は叫ぶだろう。貪欲に求め続けることだけが、唯一渇きを忘れられる瞬間なのかもしれない。

全身にかかる重さ。それがそのまま身体を満たすバロメーターのようで、押さえつけられて苦しい胸元がそれでも重みが去ることのないようにと願う。このまま押し潰されるならそれもいい。このまま溶かされるなら最高。ずっと、もっと、と望む心は止め処なく大きい。

手を伸ばす。熱の方へ。求めるものへ。
もうすぐ手に触れる――と思った時、冷たさが手を撫でていった。



「――……何やってるんだか」

真っ直ぐと上へと伸ばされた自分の手を見上げながらバルフレアは呟いた。シーツから出された手を、無遠慮に夜風が冷やしていく。忌々しい気分で扉の方に目をやれば、確かに閉めたはずの扉が僅かに開いて隙間風を招き入れていた。

そして、自分の身体の上に視線を移せば、寝ぼけたヴァンの姿。

状況は推測するまでもない。寝ぼけながら夜中にトイレにでも行ったヴァンが、扉をちゃんと閉めることなく戻ってきた。そして寝ぼけて隣のベッドのバルフレアの方に倒れこんできた。そういうことなのだろう。あまりにもベタ過ぎる状況に長い溜息をつく。

「くそったれ。起きろ」
「……ん…もう、無理――」
「何が無理だ。とっとと起きて自分のベッドに行け」
「――って…バ……」

夢の中で心地良く感じていた重みも、現実では鬱陶しいことこの上ない。それが一人幸せそうに睡眠を貪り、あまつさえ自分以外の人物を呼ぶように唇が動けば、尚更。

だが揺すっても蹴飛ばしても一向に目を覚ます気配がない。誰か強力なスリプルでもかけたのかと本気で疑ってエスナをかけてみたがやはり効果はなし。本当にただ眠っているだけのようだった。人の気も知らないで。

ベッドは大の男二人が寝転がっても十分な広さがある。勝手に間違ったのはヴァンの方なのだから、知らないふりをしてこのまま寝てしまえばいい。ヴァンの寝癖の悪さは皆が知っていることだから、誰も何も不思議には思わないだろう。――眠れるのなら。


幸せそうに眠るヴァンを、バルフレアはただ恨めしそうに見下ろすだけだった。


一回消しちゃったのでどうも出来に不満が残るんですがUPしちゃいました。
これで眠れなくなるんだからバルフレアも青くて若いなぁー(笑)。

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