運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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さようなら -バシュバル-

調子に乗ってまた死にネタ書いてみる。
バッシュって一番死にそうでいて死ななさそう。でも結局一番最初に死にそう(笑)。



いつもは馬鹿みたいな力で人の腕をつかみ、逃げようとしても逃がさないあの強引さはどうした。場所も雰囲気も省みず、思った時に思った行動を取るあの鬱陶しいまでの強引さはどうした。

どこが真面目で他人を優先する男だ。
実際のアンタは身勝手で融通が利かなくて退くこと知らない馬鹿だ。
今まで誰もがアンタのことを優しいだの人のことを考えてるだの思っていたのは、ただ単にアンタに欲しいものがなかっただけだ。我を通してまで欲しいと思うものがなかったから、他人を優先して身を引いていただけだ。

俺の知ってるアンタは違う。
控えめな表現と言葉を使いながら、そのくせ行動は勝手。止めろと言ってもダメだと言っても聞きはしない。「それは困った」と少しも困ってない表情で呟きながら、結局少しも退いたり手加減したりすることなく自分の考えを実行に移すのだ。

あぁ、誰が知らなくても俺だけは知ってる。
アンタは身勝手で我儘で我慢の知らないどうしようもない男だ。

それなのに……

「私を――置いて…行け……」

どうしてここで、そんな他人行儀な台詞をはく。
その台詞を言う相手がヴァンやアーシェならわかる。
だがどうして俺に言う。
どこまで逃げても地の果てまでも追いかけて必ず手にしてみせると、真面目な顔で語ったアンタが、何故俺に。

「……あぁ、置いて行ってやるさ。言われなくてもな。どうせこの怪我じゃ魔法でも助かりゃしないし、俺にはアンタをおぶっていくだけの体力もない」
「それでいい、バ……レア。君は自由に――」

――空へと帰ればいい

静かに静かに静かに。俺に向けていた眼差しとは正反対の、背筋が凍りそうなほど静かで感情の抜け落ちた声。
アンタでもそんな声が出せるんだなと呟くと、バッシュは僅かに口角を上げて見せた。それすらも逆流してきた血でほとんどままならなかったけれど。

吐き出された血で真っ赤に染まった手と顔。
膝に抱えていた頭を地面へと下ろす。
今までそうしてやったことがないほどゆっくりと丁寧に。
これが最後だから。

「さよなら、だ」

相手と自分に言い聞かすように呟いたけど、バルフレアの声を受け止めたのは本人鼓膜だけだった。本当ならその言葉は、散々自分勝手な生き方を押し付けてきた元将軍が受け止めるべきものだったのに。まったく、最後の最後まで勝手極まりない男だ。


――もう、自由も空も要らなかったのに、そう自覚した途端にアンタは消えてしまうんだな。いつでもいつでもいつでも、俺の一番欲しいものを奪うのはアンタだ。

流した涙の行く末すら、今は見つからない。

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