運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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讃美歌 -ルーク-

短いですがED時のルーク視点。
こう書くと救いがないってわかってて敢えて書く。



全てが音素となって自分から離れていく。
昔アッシュから奪ったものが全て元へと戻っていく。

そして俺には何も残されない。
このまま記憶も命もアッシュへと帰っていき、そして身体を構成していた音素は星へと帰っていく。ルークとして生きていた自分という存在はどこにも残らない。アッシュの一部となり、ローレライの一部となり、けれど何一つ残らない。

でもそれが当然のこと。自分は消えて、アッシュは生きていく。
生まれるはずでなかった俺が7年以上も本物の場所に居座っていたのだから、それはきっと十分過ぎる幸せ。それ以上望む資格などない。暖かな場所に一瞬でも出られたことが身に余るほどの幸運だったのだ。でも、

「――――死にたくない」

生きられないことなんてわかってる。世界が認めてくれないのもわかっている。それでもそれが本心。偽ることのできない心の叫び。

どうかどうか、この世界に俺の居場所を下さい。
どうかどうか、世界の人々よ俺を見て下さい。

後どれだけこの身を捧げれば俺に資格が与えられるのですか?後どれだけ償えば俺は許されるのですか?それとも後どれだけ人を殺せば存在を認めてくれるのですか?この世界が滅んでしまえば俺を受け入れてくれるのですか?

答えはない。誰もルークの声が聞こえないから。
答えはない。誰もルークを見ていないから。
答えはない。誰もルークの存在を認めていないから。

答えはない。誰も手を差し伸べよう灯してくれなかったから。世界とルークの天秤は、一瞬たりとも逆転したりすることなどなく、誰もが口では引きとめながら視線を逸らしたままそっと背を押したから。
生贄の祭壇へ。死へと伸びる道へ。


最後に微かに聞こえたのは鎮魂歌だけ。
死を悼む声で、だが死を疑わぬ声で響く鎮魂歌だけ。

やがてその鎮魂歌も、世界が救われた喜びの讃美歌に飲み込まれて聞こえなくなってしまった。

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