運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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嫉妬以上に -バシュバル-

沸き起こった感情は激しくて制御のきかないものだったが、それが言葉で表すならどういった感情であるのか、バッシュには明確な答えは出せなかった。
表面に出てきているのは苛立たしい思いと憎悪にも似た怒り。だがそれだけではない複雑で重く暗いものが胸の奥で蠢いている。

「離せ。痛いって言ってんだろーが」
「…………」

掴んだ右腕に抵抗する力が伝わってくるが関係ない。
純粋に力だけならバルフレアがいくら暴れようがバッシュは抑える自信がある。普段は銃も常に携帯しているし警戒を怠らないが、今は銃もなければ既に捉えられている状態だ。
それはバルフレアにもわかっているだろうに抵抗を諦めないのは、本気で逃げ出すというよりも言いなりになるのが嫌だという意地の成分が強いだろう。

手加減なしで腕を引き寄せ、そのままベッドへと突き飛ばす。
安宿のスプリングが抗議の声を上げるように軋んだが構いはしない。
起き上がろうとするバルフレアの腕を再び取って、そのままシーツに押し付けるように上に圧し掛かる。

「何のつもりだ」
「それは君の方が良くわかってるのではないかね?」
「ハン。生真面目な将軍様だと思ってたが、以外に好きだってことか?」
「バルフレア。私は怒っているのだ」
「アンタには関係ないだろう。オレが何処で誰と何をしていようが。俺のやることにいちいち口を挟むな。反吐が出る」
「本気でそう思うなら――」
「思ってるさ!」

手首を掴む手に力を込めればバルフレアの顔が苦痛で歪んだ。
何処にどれだけの力を加えればどれだけの痛みがあるか、バッシュは知り過ぎるほど知っている。痛みを与える為に加えた力に、それでもバルフレアが声一つ漏らさないことに内心感心し、しかし眠っているはずの嗜虐心に火がつけられる。
噛み締められたバルフレアの唇が切れて血を滲ませている。
耐えるような震えが伝わってくるが、睨みつける瞳の強さも変わらなければ表情一つ変えない。

バッシュの中で何かが外れる音がする。
カタン、と小さな音を立てて何かが解き放たれる。

「本気で思っているなら、他の男と寝ることを私にわかるようにするのはやめて欲しいものだ」
「!――」
「それとも本当は嫉妬して欲しいのかね?」
「馬鹿馬鹿しい」
「そう思うよ。私には万年発情期の子供を相手にする気はないからね」

そう言って広がった赤い血を舌で舐めてるとピクリとバルフレアの身体が反応した。だがその反応は完全に無視をして、そっと血を拭うように舐める。ただし、唇には僅かばかりも触れないで。

手首の熱が十分に上がったのを確認してからそっと離す。

「ご要望通り、離すとしよう」

揺れるヘイゼルグリーンの瞳を見下ろしながら吐き捨てるように告げると、返事を待たずに部屋を出て行った。
閉じた扉の向こうで壁を蹴りつける音を聞きながら


やや鬼畜気味なバッシュ小父様。
たまにはバッシュの立場が強くてもいいよね、という妄想。

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