運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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未分類 -バシュ←バル-

深夜を過ぎてとっくに寝静まっている時間帯になっていたが、そんなことは一切気にせずに部屋の扉を開けた。

一瞬鍵がかかっているかとも思ったが扉は一切の抵抗はなかった。そのことに格好悪くも安堵し、次の瞬間に襲撃に備えるには鍵は逃げ道を確保する為に開けておいた方がいいという事実に思い至り、声を出して笑い出しそうになるのを寸でのところで堪える。
まったく情けない。そして馬鹿馬鹿しい。
こんなことを考えるのは自分のガラではないのに、意思とは裏腹に思考は同じところを何度も空回りする。

部屋の中に足を踏み込んでもベッドの上の人影は動く気配はない。バルフレアが戻ってきたことに気がついていない、などという選択肢はこの際存在しない。わかっていて知らぬフリをしているのだ。そしてそれが気づかれているということもわかっていて尚、動こうとしないのだ。
広いベッドはバルフレアが出て行った時のまま、律儀に片側だけが空けられている。ゆっくりと腰を下ろすと僅かだが人の温もりが伝わってくる。

――いったい何をどう間違ってこいつなんだ?

何度も繰り返した自問に答えなどない。
最初に真正面から見たのは牢につながれたその姿。裏切り者のバッシュ・フォン・ローゼンバーグ将軍。貫かれる視線ははっきりとした意志の強さを湛えていて、一瞬殺されるかと感じたほどだった。だがそれらはすぐに苦い既知感と書き換えられる。

長いこと見ていなかった顔と――ジャッジ・ガブラスの顔と寸分の狂いもなく重なっていく輪郭。他人の空似で済ますにはあまりにも似すぎている姿形に、そういえばガブラスは帝国の者ではなかったことを思い出したものだ。肉親かもしれないと思わなかったとは言わない。だが肉親であって欲しいと思ったのか、他人の空似であって欲しいと思ったのかは、今となっては余計な感情が入り混じり過ぎて判別が付かない。

そして今は――?
それこそ判別する材料がない。ガブラスと重ねて見るにはガブラスに対する感情は色褪せた過去になり過ぎているし、バッシュに対する感情は生々し過ぎる。だが無関係かといわれればそうではないだろうし、それがすべてかと言われてもそうではないのだ。

「アンタはどう思う?」

聞こえているだろうに、バッシュからの返答はない。もっとも何についての問いかはさすがの将軍様でもわからないだろうから、応えたかったとしても応えられなかっただろうが。

無音の空気の振動にバルフレアは一人納得して、まだ濡れたままの髪を乾かすことなくそのままベッドの隅へと潜り込んだ。
ベッドにも身体の中にも自分のものではない温かさの残滓を感じられるのに、心の中だけは裏腹に凍りそうな冷たさ以外何も見出せなかった。


バシュ←バル←ヴァンだけでは飽き足らず、ガブ←ファムまで絡めてみたけどいかがなものか。もちろんノア→バシュもあるので油断(?)してはいけない。
まぁだから何?といわれても困るのだが……。

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