運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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領域 -バシュバルヴァン-

まったく気がついていないという訳ではない。また意図的に無視している訳でもない。ただどうすれば良いのかという答えを決めかねているのだ。

バルフレアが部屋から出て行く音がし、廊下を歩く靴音が階下へ向かっていったのは1時間前のことだ。追いかけるように別の部屋から響いた足音があり、少し間をおいて上がってきた二つの足音があり、それらはここではない部屋へと消えていった。
別に殊更聞き耳を立てていた訳ではないが、周りでの音に敏感に反応してしまうのは習慣だ。

「どうしたものか」

どうしたいかではなく、どうすれば最善の結果が生み出せるのか。その一点に尽きる。正直バルフレアが自分を性欲の対象として見ているだけなのならばそれはそれで別に構わないのだ。
男として性欲は正常な反応だし、それが女性だけでなく男性も対象とすることにもさして抵抗はない。抱きたいといわれれば抵抗はあるが、抱いて欲しいというのであればそれはそれで構わない。嫌悪の感情がある訳ではないし問題もない。

だが、だ。だがそこにそれ以上の感情が割り込んできていては面倒だ。今更愛や恋に自分を見失えるほど若くはないし、そういった気持ちも今は持っていない。しかもヴァンのこともある。
バルフレアに対するものは最初は憧れの感情だったのだろうが、今彼が宿しているのは明らかにそれ以上のものだ。子供の思い込みだと断じてやるのは簡単だが、子供ゆえに何より純粋で強固だということも他人が何を言っても無駄だということもわかっている。

だからこそ、二人の感情に踏み込めない。
面倒なことになるというのもあるが、冷静に考えることの出来る今の自分には二人に踏み込む資格がないのだ。できればこのまま二人が向き合ってくれれば憂いは減るのだが――恐らくそうはなるまい。

若い時の感情は稚拙で盲目的だ。
そしてだからこそ強固で――尊くもある。

だが自分はそれを捨てた。祖国を守れなかった時に。王を守れなかった時に。……いや、それよりも以前に、誰よりも大切な身内から向けられていた真摯な眼差しを受け止められなかった時に、身を任せる資格をなくしてしまっていたのだろう。

「私はあの時から少しも成長していないな」

聞かせる相手のいないこの言葉はただの自己満足だ。
鼓膜を揺らした自身の言葉に少しだけらしくない自嘲を浮かべて、そうして兵士の義務である休息に身を沈めた。


バシュ←バル←ヴァンだけでは飽き足らず、バシュ←ノアまで絡めちゃったよ!
あははははぁ。このシリーズいつまで書くんだろう、私。

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